下町ブームをつくった雑誌「谷中・根津・千駄木」の編集人として知られる著者が、生まれ育った町の話を中心に、東京の町について綴ったエッセイ集。生粋の「町っ子」ならではの視点で、そこに暮らす人々や店、路地や町角に息づく豊かな文化を描き出している。1 町を深呼吸する2 町の達人たち3 町に深く潜入する4 ちょっとした疑問5 いろんな町に行ってみる6 後ろ向きに前進する7 本で町を読む8 町はモザイク見て、聞いて、食べて。東京の町を五感で旅しよう。2009年に惜しまれつつ休刊となった「谷中・根津・千駄木」、通称「谷根千」の編集人として知られる著者が、自ら暮らす町の話を中心に、東京の町について綴ったエッセイ集。編集者であり、生粋の「町っ子」の著者ならではの視点で、町の人や店、たたずまいを描き出し、暮らしに根ざした都市論、文化論となっている。著者が「谷根千」の取材を通して撮った町の風景写真もふんだんに盛り込まれており、下町歩きのガイドブックとしても楽しめる。【著者プロフィール】森まゆみ。ノンフィクション作家、エッセイスト。1954年、東京都文京区生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、出版社勤務を経てフリーに。84年、地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊。地元の人々への「聞き書き」を中心とした編集方針で人気を得、2009年の終刊まで編集人を務める。98年に『鴎外の坂』で芸術選奨文部大臣賞受賞、2003年『「即興詩人」のイタリア』でJTB紀行文学大賞を受賞。著書は『谷中スケッチブック』『寺暮らし』『女三人のシベリア鉄道』『海に沿うて歩く』『東京ひがし案内』など多数。
Honya Club.com