鴉領の城下の甘味処で働く七緒は『鳥憑き』と呼ばれる鳥に好かれやすい体質だった。鳥憑きの力は神や妖を癒すとされ、巫女として優遇される。時には身体を使って癒すその仕事が遊女と同じで、七緒は巫女になろうとしなかった。ある日、いつも絡んでくるヤクザの若頭・貴丸に攫われかけたところを隻眼の侍に助けてもらう。侍の傷を鳥憑きが持つ癒しの力で直せば「巫女にならないか」と言われて……その晩、七緒は白い鳥の襲撃を受け、知り合いがいる遊郭へと逃げる。そこで同郷の友人・春日と出会い『神宿し』の領主慎之介を癒してくれないかと持ちか
コミックシーモア