※仏ADFディスク大賞特別賞受賞(1969年) (1,2)※仏ACCディスク大賞受賞(1967年) (3)20世紀フランスを代表する巨匠ミュンシュ最晩年の録音を初SACD化。色彩感と躍動感にあふれるミュンシュの輝かしい音楽を最新リマスタリングで堪能!CD層は、SACD層とは別個のマスタリング1968年2月収録のドビュッシーの2作品は、同年11月に亡くなったミュンシュ最晩年の録音であり、いずれも複数ある録音のうちの最後を飾る珠玉の演奏です。ミュンシュの輝かしい盤歴の中で、残された音源の数では上位に入る「海」は、確認されただけでも10種以上存在しています。ミュンシュが生涯に取り上げた数多くの曲の中でもとりわけ気に入っていたのがこの「海」であり、最晩年のこの演奏でも老いた感じは一切なく、むしろ溌剌とした表情や、内容を深く抉る彼らしい演奏を聴きとることができます。もちろん水面が穏やかな海では決してなく、水面下に想像を絶する蠕動を湛えたかのような動的な流れを伴った表現は圧巻の一言です。やはりこの「海」は別格で、やりたいことを突き詰めたかのような、ある意味完遂されたミュンシュの音楽は聴く者を魅了して止みません。フランス国立放送管弦楽団も意図をよく理解し、他のレーベルのスタジオ録音とは違った反応の良さもこの盤も聴きどころでしょう。そして「夜想曲」も音源が他にもありますが、3曲揃っているのはこの盤のみです(尚、「シレーヌ」での女性合唱団名は元々明記されておりません)。アルベニスの「イベリア」はミュンシュ唯一の音源で、本来はドビュッシーの「イベリア」とカップリングされていました。今回の発売では収録時間の関係により、アルベニスの方をドビュッシーの2曲と組み合わせています。同時発売のTWSA1042と合わせてお聴きいただくと、本来のアルバムの意図がより理解できると思います。今回、ミュンシュ没後50年、ドビュッシー没後100年の節目として、このアルバムを復刻いたします。音質的にはコンサートホールの録音自体の質は千差万別とはいえ、この音源では鮮度の高い生々しい音が残されていました。特に当時の管楽器の音色は出色です。今回の復刻でステージ位置がさらにリスナーに近くなり、分離も良いため全体の見通しも良くなりました。最新の復刻効果が如実に感じられると思います。今回、新規で日本コロムビア所蔵のアナログ・マスター・テープからハイレゾ・マスターを制作しました。アナログ・マスターから入念にデジタル化(192kHz/24bit)を行い、さらに綿密なマスタリングを施してあります(SACD層とCD層は、別個にマスタリング)。SACD層ではマスターにより近い緻密で鮮明な音質を、CD層でも以前の市販CDと比較して弦楽器や管楽器の生々しさや、繊細な響きを堪能できます。CD層は今回のシリーズと同様に、SACD層とは別に、アナログ・マスターから最新(2018年)のデジタル化(44.1kHz/20bit)を行いました。CDスペックならではの押し出しと音の厚みを味わうことができます。特別な"コンサートホール音源"を、限定盤で発売します。
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