ニューヨークで生まれ、クリーブランド音楽大学とイーストマン音楽学校で学び、パリではナディア・ブーランジェにも師事した作曲家ダイアモンドの作品集。19歳の時、ガーシュウィンが審査員を務めたコンクールに作品を出品。その完成度の高さにガーシュウインも驚いたというエピソードを持つダイアモンド、その作品は名指揮者たちにも愛され、クーセヴィツキー、セル、オーマンディ、バーンスタインなどが挙って演奏したことでも知られる。彼は前衛的な手法を取ることはなく、常に耳に心地よい作品を書いていた。ミトロプーロスが絶賛した「ラウンド」、その3年後に作曲された「ロメオとジュリエット」の組曲はプロコフィエフにも匹敵するほどの出来栄え。映画監督ピーター・グレンヴィルが"自作映画で使用したい"と提案したこともあったそう (実現はしなかった)。伝統的な形式に則って書かれた「交響曲第6番」は初演当時の批評家からさんざんな悪評を付けられたという問題作。"彼は伝統を知らない"と揶揄されたが、初演から50年を経た今では、全く問題なく受け入れられる聴きやすい作品。 [演奏] インディアナ大学室内管弦楽団 (1, 2)、インディアナ大学フィルハーモニー管弦楽団 (3)、アーサー・フェイゲン (指揮)
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