序 幡多高校生ゼミナールの歩み1 ビキニ事件を追う高校生たち(ビキニ事件で消された青春;核被災漁船員のいる港;第五福竜丸を追って―東京の展示館から母港の焼津まで;広島・長崎―二つの被爆地を訪ねて;沖縄での平和学習と核被災船調査;韓国の核実験被災船;ドキュメンタリー映画『ビキニの海は忘れない』の主人公たち;「2022ビキニデーin高知」―幡多ゼミ卒業生のその後)ビキニ事件の真実(国によって隠蔽された核被災;核の海の証言を聞く;マーシャル諸島訪問)2 核被災を学び合う高校生たち(高知と福島を結ぶ高校生たち;「核被災」をテーマに福島集会;ドキュメンタリー映画『種まきうさぎ』;核兵器の廃絶を求める高校生たち)本書の特長1 活動主体 幡多高校生ゼミナール 高知県西部幡多地域の高校生ゼミナール。1983年結成。85年マグロ漁船ヒバクシャを見つけ、その調査にのりだす。87年高知県高校生ゼミナールに発展。89年には土佐清水でビキニ被災船「住吉丸」を発見。ゼミでは引きこもり生徒が全体の三分の一ほど参加していたほか、実業高校から初の国立大学入学者を生み出すなど、教育学的にも大きな成果をあげた。2 マグロ漁船ヒバクシャを見つけて、聞き取り調査 地元で長崎のヒバクシャの聞き取り調査の際、偶然にマグロ漁船のヒバクシャを見つけ出し、その後室戸、土佐清水、宿毛沖の島などえマグロ漁船ヒバクシャも高校生たちの真剣な聞き取りには快く応じ、たくさんの証言を記録していった。3 沖縄、広島、韓国に被ばく船を探して 89年ゼミ生たちが沖縄に渡って、マグロ漁船ヒバクシャを調査。銀嶺丸元乗組員の聞き取りをした。広島では89年貨物船弥彦丸元乗組員の聞き取り調査を実施。さらに04年釜山で核実験被災船を韓国の高校生たちと合同調査。日本から売却さ
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