『日本山岳伝承の謎』の続編。第一部で朝鮮語地名の謎を追い、第二部で金属伝承の謎を追っている。清少納言の「森などというべくもあらず、ただ一木あるをなにごとにつけけむ」という強い疑問に触発されて「モリ」の謎を追いつめて朝鮮半島に到達。祖霊信仰の観点から東北・沖縄にまで足を延ばし、朝鮮半島に到達したストーリにそって話を展開した。第1部 「モリ」地名の謎を追う(清少納言の悲鳴;哭沢の神社を訪ねる;モリの権現を登る;セブンシスターズの森 ほか)第2部 金属伝承を追って(生きていた伝承;御霊神社の実験;鍛冶屋様の正体;見る目、嗅ぐ鼻 ほか)〈山名にさぐる朝鮮ルーツと金属文化〉という副題をもつ前著 『日本山岳伝承の謎』 では、 山名の 「マル」 の謎を追った。 この続編では、 「山なのになぜモリなのか」 という謎に迫る。 あわせて前作につづき山にまつわるさまざまな金属伝承を追う。 東北から沖縄、 さらに朝鮮まで自ら踏査して、 古代からの日朝の濃密な交流を興趣豊かに物語る。目次第一部 「モリ」地名の謎を追う 1 清少納言の悲鳴 2 哭澤(なきさわ)の神社(モリ)を訪ねる 3 モリの権現に登る 4 セブンシスターズの森 5 モリ(亡霊)の山に登る 6 ニソのモリ、モイドンを行く 7 「おもろ」のモリを行く〈その一〉 8 「おもろ」のモリを行く〈その二〉 9 天ツ神のモリ 国ツ神のモリ 10 朝鮮半島のモリを行く 11 高千穂の峰の秘密 12 古代日本の山は、朝鮮語と同源である 13 モリの正体第二部 金属伝承を追って 1 生きていた伝承 2 御霊神社の実験 3 鍛冶屋様の正体 4 見る目、嗅ぐ鼻 5 ついに、片目の鍛冶屋現わる 6 権五郎一人旅 7 逆川の公式 8 大同二年伝説を読み解く 9 ブルガサリ(不可殺) 10 草薙の
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