小さな草のなまえが知りたくて・・・ 道ばた、プランターの片隅・・・わたしたちが生活する身近な場所のあちこちに、いつのまにか芽を出している小さな草たち。「雑草」とひとくくりにされることも多いのですが、ひとつひとつに特徴があり、名前があります。本作では、「春の七草」でもあり、もっとも身近な春の雑草のひとつ、「ハコベ」を主人公に、草の特徴のとらえ方を描きました。見つけた草の名前を知りたい太郎くん。おじいちゃんに電話して、花の色、茎ののびかた、葉のつきかた・・・3つの特徴を伝えると、なんと、名前がわかりました!動物のように動き回ることがなく、人間に世話をされることもない雑草たちは、まわりの植物にまけないよう茎や葉を伸ばして日光にあたり、可憐な花で虫を誘い受粉してもらい・・・そうやって命をつないできました。ですから、葉、茎、花には、その草ならではの工夫と魅力がたっぷりつまっているのです。特徴をわかって雑草たちをながめていると、これまでより、ずっと仲良くなれるように思います。長尾玲子さんが、小さな草たちの特徴をみごとにとらえた繊細な刺繍で表現しました。『ざっそうの名前』姉妹編。
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