肥満症における外科治療とその基礎研究の最前線がわかる一冊!
●わが国の肥満の分野の診療と研究をリードしてきた、日本肥満学会と日本肥満症治療学会による、肥満症の病態についての基礎研究と高度肥満症に対する外科的治療の進歩についてわかりやすくまとめた最新版です。
【目次】
外科治療
1.肥満に対する外科治療の歴史
KeyWord肥満手術,歴史,肥満症,糖尿病
2.肥満に対する外科治療のエビデンスと適応
KeyWord高度肥満症,外科治療,肥満外科,糖尿病外科
3.日本における肥満外科手術の現状と展望
KeyWord肥満外科手術,腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(LSG),スリーブバイパス術
4.スリーブ状胃切除術の基礎研究─胃縮小効果以外の機序
KeyWordスリーブ状胃切除術(SG),視床下部・迷走神経シグナル,消化管ホルモン,胆汁酸(BA),腸内細菌叢
5.消化管バイパス術の代謝改善メカニズムの基礎的研究
KeyWord病的肥満症,減量手術, metabolic surgery,糖尿病,バイパス術
6.肥満外科治療におけるチーム医療の必要性と各職種の役割
KeyWord肥満外科手術,チーム医療,認知行動療法,行動医学
7.肥満に対する手術の実際
KeyWord腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(LSG),病的肥満症,糖尿病手術
8.わが国における肥満外科手術後の諸問題
KeyWord肥満外科手術,保険診療,フォローアップ,治療効果判定,レジストリ
9.肥満2型糖尿病に対する代謝手術(metabolic surgery)の展望
KeyWord代謝手術(metabolic surgery), 2型糖尿病(T2DM)
基礎研究
【褐色脂肪細胞と白色脂肪細胞】
10.褐色・白色脂肪細胞における転写制御と肥満治療
KeyWord褐色脂肪細胞,ベージュ脂肪細胞,転写因子,分化
11.ヒストン脱メチル化酵素による脂肪細胞の機能制御
KeyWord褐色脂肪細胞,ベージュ脂肪細胞,ヒストン脱メチル化酵素,エピゲノム, JMJD1A
12.褐色脂肪細胞におけるO-GlcNAc修飾の役割
KeyWord褐色脂肪細胞,エネルギー代謝, O-GlcNAc修飾
13.脂肪組織における代謝適応とリモデリング・線維化機構
KeyWord脂肪細胞/組織,代謝適応,リモデリング・線維化, PRDM16,GTF2IRD1
【アディポネクチン受容体】
14.アディポネクチン受容体の構造と機能
KeyWordアディポネクチン,アディポネクチン受容体(AdipoR), AdipoR活性化低分子化合物(AdipoRon)
【脂肪組織の間葉系幹細胞・前駆脂肪細胞の作用と制御】
15.アディポネクチンと間葉系幹細胞
KeyWord間葉系幹細胞(MSCs),エクソソーム(Exo),アディポネクチン(APN),心不全, T-カドヘリン(T-cad)
16.前駆脂肪細胞のニッチとしてのM2マクロファージ─見直されつつあるM2マクロファージ抗炎症作用説
KeyWordM2マクロファージ,前駆脂肪細胞, TGF-β, IL-10
17.成熟脂肪組織および脂肪前駆細胞におけるインスリン/IGF1シグナルの役割
KeyWordインスリン受容体(IR),脂肪前駆細胞,インスリン抵抗性, FoxK,脱リン酸化
【中枢を介した代謝調節】
18.糖代謝の制御を担う視床下部神経回路
KeyWord糖代謝,視床下部,腹内側核,仮性狂犬病ウイルス(PRV)
19.新規臓器間代謝情報ネットワーク機構の解明
KeyWord臓器間神経ネットワーク,膵β細胞制御
20.迷走神経を介した臓器連関と糖代謝
KeyWord迷走神経,臓器連関,視床下部,膵内分泌,肝糖代謝
【他臓器との関連】
21.肥満・炎症と腸内細菌叢
KeyWorddysbiosis, leaky gut
22.NASHの発症と脂肪組織との連関
KeyWord非アルコール性脂肪肝炎(NASH),マクロファージ, crown-like structure(CLS),異所性脂肪蓄積,臓器連関
23.DOHaD学説と肥満─DNAメチル化を介したエピゲノム記憶の関与
KeyWordDOHaD学説,エピジェネティクス, DNAメチル化,エピゲノム記憶, fibroblast growth factor 21(FGF21)
24.マクロファージによる臓器間ネットワークの形成
KeyWord心腎連関,慢性炎症,多疾患併発(multimorbidity),恒常性
25.薬剤による腸内細菌叢の変化と代謝への影響
KeyWord腸内細菌叢,薬剤,糖代謝
26.肥満・糖尿病とサルコペニア─分子メカニズムを含めて
KeyWord肥満,サルコペニア,糖尿病,インスリン抵抗性,高血
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