今企業のITインフラではセキュリティ対策強化や、仮想化技術やクラウドの導入が進んでいます。本書では、進化するITインフラにおいて、Windows Server 2012で進化したActive Directoryをどのように活用することができるか、わかりやすく解説します。クラウドと言う言葉が流行しはじめてから、もう何年たったのだろうか。最初はリーマンショック後の淋しい世の中の神頼み的な言葉だったが、やっとビジネスとして定着してきたのかもしれない。クラウドの利用はコンシューマーからエンタープライズに浸透しているが、総務省が7月17日に公表した「2012年版情報通信白書」によると、全社的な利用は大企業で14.5%、中小企業の利用はまだ7%程度とのこと。Windows 2000 Serverから採用されたActive DirectoryはオンプレミスのWindowsシステムでは安定した地位を確立し、そのシステムを構成する技術も年々進化している。よくLinuxの台頭でWindows Serverはどうなるのかと聞かれることがあるが、LinuxとWindowsの得意分野の住み分けはできていると答えている。クライアントPCでWindowsを選ぶ場合、100台以上のクライアントを管理するとしたらActive Directoryシステムが必ず必要になる。またアメリカの最先端技術に対する取り組みの早さには脱帽してしまうが、Microsoftも早々に仮想化・クラウドによるシステムやテクノロジーをリリースしている。このため中小企業においてもクラウドを活用することにより、Windowsシステムを選択する企業が増えていくだろう。仮想化テクノロジにおいては2012年にMicrosoft Hyper-Vが先発のVMWare ESXをシェアで抜いたという情報も発信されている。今後もMicrosoft Server Platform製品から目が離せない。これから、クラウド市場が伸びようが伸びまいが、クラウドを支える仮想化技術が、シス
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