第1部 技術、人および社会(ソーシャルメディアとコミュニケーションテクノロジーが自己と関係性に与える影響;セラピーとテクノロジーに関して思いを巡らすこと)第2部 治療における電話とインターネット(電話およびインターネットによる分析における臨床的問題;遠隔治療における法的、臨床的、倫理的問題;テレセラピーの倫理的側面;直接会ってのサイコセラピーから電話精神分析への移行;テレアナリシス開始時に再考された設定と転移‐逆転移;心的変容のための触媒としての画面)第3部 サイコセラピストと精神分析家の訓練のための示唆(サイバー空間における精神分析の枠組み;Skypeを使った精神分析;4人の女性分析家が候補生のときのテレアナリシスを回想する;サイコセラピストと精神分析家の訓練における遠隔治療とテレアナリシス)第4部 日本におけるオンライン精神分析の現状(オンラインと「聖なる一回性」;画面で接しないこと)"本書はJill Savege Scharff の編著による『Psychoanalysis Online: Mental Health, Teletherapy and Training』(Karnac, 2013)の3 部からなる抄訳に,北山修先生の「オンラインと『聖なる一回性』」と妙木浩之先生の「画面で接しないこと」を,わが国におけるオンライン分析の現状を伝えるための1 部として加えた,全4 部から構成されています。「Psychoanalysis Online シリーズ」は現在まで4 巻が刊行されています。このシリーズでは,私たちの社会に対する仮想現実の影響について,そして,精神分析的な治療や訓練に新たなコミュニケーションテクノロジーを用いることの影響について検討している,世界各国の精神分析家やサイコセラピストたちの論文が収められています。本書はその中の第1 巻,21 章の中から,紙幅の都合上,12 章を選び翻訳を行い
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