ここから始まる小説を読むという愉しみ。1 文学と心("待つ女"を演出し主導権『袋小路の男』絲山秋子著・阿部公彦評;孤独な心 弱さの側に立つ『ことり』小川洋子著・蜂飼耳評 ほか)2 文学と言葉(過剰な文体の純愛物語『夫婦茶碗』町田康著・秋草俊一郎評;人間の定義揺らぐ未来『大きな鳥にさらわれないよう』川上弘美著・谷崎由依評 ほか)3 文学と社会(作風に「やさしさ」新展開『懐かしい年への手紙』大江健三郎著・阿部公彦評;漂着の島 協力と裏切り『東京島』桐野夏生著・蜂飼耳評 ほか)4 文学と生命(ピアノ競演 響き合う個性『蜜蜂と遠雷』恩田陸著・江南亜美子評;災厄からのしぶとい再起『空にみずうみ』佐伯一麦著・阿部公彦評 ほか)ここから始まる小説を読むという愉しみ読売新聞の読書面「本よみうり堂」で紹介された約30年分の名著60冊を1冊で網羅。あなたは何冊読んだことがありますか?小説を読むと語りたくなる。その連鎖こそがまさに文学なんじゃないか。(阿部公彦)読書は出会い。文芸はものを考える具体的な現場、今後ますます必要だ。(蜂飼耳)日本語で書かれた現代文学という枠の中で、読者と共有したかった。(辛島デイヴィッド)【今の時代を映した名著60冊の執筆陣】秋草俊一郎 暁方ミセイ 阿部公彦 上田岳弘 江南亜美子 カニエ・ナハ 辛島デイヴィッド きむ ふな 佐藤康智 澤西祐典 柴崎友香 田中和生 谷口幸代 谷崎由依 中島京子沼野充義 蜂飼耳 東直子 土方正志 平野啓一郎 松永美穂 李琴峰 おじキリン【紹介する本】文学と心絲山秋子『袋小路の男』/小川洋子『ことり』/西加奈子『おまじない』宮本輝『骸骨ビルの庭』/青山七恵『かけら』/松浦寿輝『川の光』柴崎友香『ビリジアン』/古井由吉『辻』/伊坂幸太郎『アイネクライネ
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