JPY ¥671
十一代将軍家斉の正室寔子の行列が愛宕下に差しかかった時、異変は起きた。真夏の炎天下、白刃を振りかざして襲いかかる三人の刺客。狼狽する警護陣。その刹那、一人の武士が馳せ参じるや、抜く手も見せず、三人を斬り伏せた。武士の名は白野弁蔵、表御殿の灯火全般を差配する提灯奉行にして、御目付神保中務から陰扶持を頂戴する直心影流の達人だった。この日から、徳川家八百万石の御台所と八十俵取り、御目見得以下の初老の武士の秘めたる恋が始まる。それはまた、織田信長を"安土様"と崇める闇の一族から想い人を守らんとする弁蔵の死闘の幕開けでもあった。初老の純情侍、御台様と恋に落ちる! 文化九年(1812)六月、九代将軍重の菩提を弔うため、十一代将軍家斉の正室寔子が芝増上寺に向かったのは、夏の暑い盛りだった。老中牧野備前守が先導する百人余の行列が愛宕下に差しかかった時、異変は起きた。三人の刺客が白刃を振りかざして、絢爛豪華な女駕籠に襲いかかったのだ。算を乱した一行に警護の隙が生じた。その刹那、水無月の烈日が照りつける地を蹴って、一人の武士が馳せ参じるや、抜く手も見せず、三人を切り伏せた。幸若舞かと見紛う鮮やかな体捌きに、その場に居合わせた一同の動きがひたと止まった。まさに一瞬の出来事だった。 武士の名は白野弁蔵、表御殿の灯火全般を差配する提灯奉行にして、御目付神保中務から陰扶持を頂戴する直心影流の達人だった。そば近くに呼び寄せた弁蔵を一目見て、寔子の心にさざ波が立った。弁蔵の胸にもほのかな灯がともる。徳川家八百万石の御台所と八十俵取り、御目見得以下の初老の武士の秘めたる恋の芽生えだった。そして、それは、戦国の世に端を発する闇の一族から想い人を守らんとする弁蔵の死闘の始まりでもあった。 【編集担当からのおすすめ情報   Honya Club.com


JPY ¥880
今から百年と少し前、越後(現在の新潟県)長岡藩で、米百俵を巡って人間の欲望と、心の神様の葛藤があった。米百俵という、七万四千石あつた藩としてはごくわずかな米を贈与され、人々はそれを当然のことのように食そうとした。飢えをしのぐためだ。だが、食べれば数日で消えるこの米を、未来のため、今は我慢をして学校をつくろうとした男がいた。やがてこの米百俵は、人々の心の中の神様を呼び覚まし、実現不可能と思われた学校設立をなし遂げる。すさんだ世の中で、それでも良心と志を持った「普通の人々」の話、それがこの物語である一日目 絶望二日目 善意三日目 当惑四日目 決断五日目 説得六日目 勇気   Honya Club.com


JPY ¥1,650
谷川俊太郎、俵万智、田村隆一、吉増剛造、宇多田ヒカル…。深く豊かな表現によって時代に光芒を放つ詩人たちを解読し、「感性の現代史」を描き出す。練達の批評が語る詩の真髄。現代詩とは何か谷川俊太郎田村隆一塚本邦雄岡井隆俳句という表現夏石番矢吉増剛造歌詞という表現中島みゆきと松任谷由実〔ほか〕谷川俊太郎、俵万智、田村隆一、吉増剛造、宇多田ヒカルなど、深く豊かな表現によって時代に光芒を放つ詩人たちを解読し、「感性の現代史」を描き出す。練達の批評が語る詩の真髄。   Honya Club.com


JPY ¥2,310
最終巻『近畿』は神武伝説発祥の地。小刑部姫、播州皿屋敷、俵藤太、石童丸、安珍清姫、徐福伝説…全45話。兵庫(箙の梅;姫山男山;日女道より姫路へ ほか)滋賀(こけし起源;関寺小町・牛仏;紫の名 ほか)和歌山(たねまつ長者の姫の昇天譚;為光上人龍宮淹留譚;玉津嶋二珠 ほか)   Honya Club.com


JPY ¥713
父は浅草の御蔵奉行をつとめた六百石の旗本小野朝右衛門、小野派一刀流の宗家でもあった。その四男の鉄太郎は少年期、剣に天賦の才をみせ、江戸では北辰一刀流の千葉道場に通い、激烈な剣術修行に明け暮れた。父の病死後、二十歳で格下の百俵二人扶持の山岡家に婿入りし小野姓を捨てた。幕府講武所の剣術世話役をつとめて四年目の万延元年三月三日、桜田門外で…。新シリーズ第1弾!   Honya Club.com


JPY ¥493
千年前の女性達はいかに恋し、生きたのか。艶麗な現代語訳で『源氏物語』を現代に甦らせた寂聴尼が、『源氏』の魅力と恋愛観、性愛模様を、十一人のエキスパートと縦横無尽に語り合う言葉の饗宴。千年前の「女」たち(暉峻康隆)二十世紀最後の『源氏物語』訳(永井路子)今読んでも新鮮な魅力(橋本治)恋愛に嫉妬はつきもの(柴門ふみ)源氏、恋のまんだら(馬場あき子)言葉と絵の競艶(石踊達哉)「最古の長編小説」を全人格で読む(丸谷才一)今も昔も恋こそ人生の原動力(俵万智)永遠のラブロマン(林真理子;冨田勲;篠田正浩)『源氏物語』の魅力を語る絢爛豪華な対談集丸谷才一、永井路子、林真理子、柴門ふみ、橋本治、篠田正浩、冨田勲、馬場あき子、石踊達哉、暉峻康隆、俵万智……11人と読み解く『源氏』の魔力と恋と性愛観   Honya Club.com



JPY ¥662
一俵でも禄高が減れば旗本に格下げになる、ぎりぎり一万石の大名、下総高岡藩井上家に婿入りすることになった竹腰正紀はまだ十七歳の若者だ。正紀は、高岡藩江戸上屋敷を訪れたおり、堤普請を嘆願する百姓と出会い、二千本の杭を調達する約束を結んでしまう。まだ婿入り前にもかかわらず、高岡藩のために奔走する日々が始まった!待望の新シリーズついに開幕!   Honya Club.com


JPY ¥1,320
近世都市江戸で暮らす人々の生態と風俗を紹介する。武士と町人が区分けされてそれぞれに生活していたため、江戸にはさまざまな顔がある。本書の江戸は「大江戸」と呼ばれ出した天明以降に設定し、富裕商人「魚河岸問屋の惣領」、長屋住人「本所割下水の棒手振」、上級武士「町奉行」、下級武士「南町奉行所の定町廻り同心」、さらには「大奥女中」と「吉原芸者」の6例をあげ、それぞれの仮想主人公の視点から江戸暮らしのそれぞれを紹介する。各層のモデルとなる人物が一日をどのように過ごしたかを、浮世絵などを駆使して構成。各層人の衣食住、慣習・掟の相違を取り上げ、同じ身分でも階層が異なればこれほど違った生活だったことを明らかにし、江戸という都市の多様性・多重性をあぶり出す。江戸のコツがわかる本、本書掲載の江戸知識で時代劇や時代小説が100倍おもしろくなる。●序章 江戸の暮らし基礎知識●第1章 富裕商人代表、日本橋大店惣領の24時間●第2章 長屋住人代表、本所割下水棒手振の24時間●第3章 上級武士代表、南町奉行の24時間(3000石取り)●第4章 下級武士代表、定町廻り同心の24時間(30俵二人扶持)●第5章 大奥女中の24時間●第6章 吉原代表、吉原芸者の24時間●巻末 【江戸の年中行事】【大江戸俯瞰図と江戸がわかる年表】【江戸がわかる飛び切り20冊】   Honya Club.com


JPY ¥1,760
神々にぎわう伊豆の浜―諸石(松崎町)荒波にもまれ「球」出現―ポットホール(伊東市)溶岩が冷え石柱の束に―爪木崎「俵磯」(下田市)健在、石積みのトンネル―観魚洞隧道(熱海市)手作業で別荘の庭に運ぶ―根津の大石(熱海市)太鼓や腰掛け、運試し―源頼朝ゆかりの石(富士宮市ほか)力試しの慣習、今はなく―力石(河津町ほか)よみがえる海底の記憶―伊豆若草石(韮山町)作者不詳、山中に眠る―江川坦庵の石像(韮山町)古墳時代の葬送明らかに―柏谷横穴群(函南町)〔ほか〕自然が生み出した芸術品「三稜石」、豊かな表情の「五百羅漢」…。静岡新聞日曜版で連載された「石は語る」から、静岡県内に数々ある、由緒ある石、信仰や祭礼と関わる石、名石、奇石などを紹介する。   Honya Club.com


JPY ¥1,650
現代女性の愛の悩みを、紫式部が千年前に求めた幸福に通底すると『源氏物語』の専門家たちが喝破。千年前の「女」たち(暉峻康隆)二十世紀最後の『源氏物語』訳(永井路子)今読んでも新鮮な魅力(橋本治)恋愛に嫉妬はつきもの(柴門ふみ)源氏、恋のまんだら(馬場あき子)言葉と絵の競艶(石踊達哉)「最古の長編小説」を全人格で読む(丸谷才一)今も昔も恋こそ人生の原動力(俵万智)永遠のラブロマン(林真理子;冨田勲;篠田正浩)   Honya Club.com

(PR) 川漁

JPY ¥4,070
埼玉県入間市で郷土料理店を営みながら、各地の川を訪ね歩き、奥深い川漁の世界を克明に記録してきた著者が、半世紀にわたり通い続けてきた名川・越後魚野川。川名は「サケの多く獲れる川」に由来し、長岡の殿様が初鮭一匹に米七俵の褒美を与えた古い歴史がある。豊饒な川を舞台に発展した、さまざまな魚の漁法・漁具・食べ方・伝承などを古老から聞き書き。川の恵みを育み、漁り、生かし切る知恵を集大成した"川漁の小宇宙"ともいうべき労作。川名由来と春祭イワナとヤマメサクラマス(降海型ヤマメ)アユサケ川ガニ(モクズガニ)カジカハヨ(ウグイ)ドジョウ全国有数の豪雪地帯、米どころ、酒どころの魚沼地方を流れる越後魚野川は、魚種が豊富で、これを獲るための漁法も多い。川名は「サケの多く獲れる川」に由来し、時の殿様が初鮭1匹に米7俵の褒美を与えた古い歴史がある。サケの「待ち川漁」「鮭魚明神」「鮭頭石」「サケずし」のほか、「イワナ当番」「イワナずし」、川マスの「カギオロシ」、アユの「釣り子」など、当地方独特の漁法や習俗・文化が、雪によって守り育まれてきた。一方で、昭和初期から関東の著名人が釣り会に訪れ、アユの友釣りの全国組織も、この川で発展するなど、さまざまな外部との交流があり、今日、交通網の発達とともに、ますます注目される川となっている。本書は、埼玉県入間市で郷土料理店を営む著者が、半世紀にわたり魚野川に通い、さまざまな魚の漁法や漁具、食べ方、川にまつわる伝承などをノートに書き留め、まとめたもの。現存する漁法については現場を取材し、失われた漁法については往時を知る古老から話を聞いた。川の恵みを育み、生かし切る、川漁師の知恵の集大成である。はじめに魚野川水系概略図川名由来と春祭イワナとヤマメサクラマス(降海型ヤマメ)アユサ   Honya Club.com


JPY ¥2,090
「いま本当に必要なのは、子どもの苦しさに耳をかたむけること」学級崩壊、いじめ、不登校、ひきこもり、はては傷害や殺人まで、子どもをめぐる痛ましい事件が相次いでいる。半世紀以上も学校の教師として、現場で一人ひとりの子どもの声の根っこに耳を傾ける姿勢を貫いてきた著者が、問題解決を急がず、まず状況の本質を捉えようと説く。1 子どもを可能性としてみる(飛び立っていく君たちへ;思春期の子どもとどうつきあうか ほか)2 人それぞれに花あり(沖縄とわたし(沖縄とわたし;忘勿石 ほか);人ぞれぞれに花あり(「この一筋に執する」;「米百俵」 ほか);ふるさと熊本(伊万里焼を訪ねる;山頭火と熊本 ほか))学級崩壊、いじめ、傷害や殺人まで、子どもをめぐる痛ましい事件が相次いでいる。教師として、現場で子どもの声の根っこに耳を傾ける姿勢を貫いてきた著者が、問題解決を急がず、まず状況の本質を捉えようと説く。   Honya Club.com


JPY ¥1,320
心のこもった手紙、何度でも読み返したい手紙―。その魅力やコツを、達人たちがはじめて明かした一冊。第1章 心に残る一通(大石静―長い命を生きる手紙を;夏石鈴子―会社で読み始め読めずに泣いてしまった;森浩美―作品を仕上げる原動力になる)第2章 達人たちが明かす手紙のコツ、手紙の魅力(永六輔氏の場合―毛筆もeメールもこなすおばあちゃん、僕の周りの手紙の達人たち;俵万智氏の場合―手紙も短歌も想いを届けたくて書いています;田原総一朗氏の場合―自分に伝えたい「気持ち」があると、手紙はどうしても手書きにこだわります ほか)第3章 今すぐ使える実例集(手紙の心得;贈り物とお礼の手紙;親切・世話に対するお礼の手紙 ほか)第4章 特別インタビュー 爆笑問題が語る「わがラブレター」付録 今さら聞けない!メールマナー心のこもった手紙や何度でも読み返したい手紙。その魅力やコツを、永六輔や俵万智などの達人たちが初めて明かした、メキメキ手紙力が身に付く1冊。お礼やお祝い、お詫びの手紙など、今すぐ使える実例集付き。   Honya Club.com


JPY ¥2,200
大阪市(のらくらとらやん大旅行;天狗六兵衛の話 ほか)摂津(熊の尾っぽの話;ぽんぽん山のワシの子 ほか)河内(ぽいとこな餅;茨田堤の匏 ほか)泉州(夜更けの大御馳走;百舌鳥の拾いもの ほか)近代都市大阪に残る民話58篇とわらべうたを収録。古くからひらけたため他の地域にみられぬ庶民感情、生活意識を有する民話と、素朴で純朴なものとが同居するユニークな集。目次 はしがき大阪市 のらくらとらやん大旅行 天狗六兵衛の話 船の中の角力とり 大坂城の中のとら 一寸法師 泥棒の損 すっぽんと川魚商人 牡丹の花とねずみ 大坂のかわず京のかわず 曽根崎狐 長柄の人柱 三ツ目小僧 今宮の神輿かつぎ 天の岩船摂 津 熊の尾っぽの話 ぽんぽん山のワシの子 みそさざえとたか 茨木童子 油揚食いのお嫁さん 狼ともるろう 部賀(へか)池の狐 猿の恩がえし 大織冠山の「御胴ぶるい」 はす池へ帰った娘 役者とへびの化けくらべ スズメは米食うてツバメは土食うて 大力男の石よろい 竜馬神(りゅうめしん)の話 ガタローの薬 蜘蛛の糸 娘とオオカミ 水無瀬(みなせ)の古狸 空飛ぶ米俵 鳥養(とりかい)の娘 箕面(みのも)の滝の中の月 滝の中の刀河 内 ぽいとこな餅 茨田(まんだ)堤の匏(ふくべ) 白い犬の結納 大猪食った男 梅干となった鬼の話 継子と鬼 倶知鳥(くちどり)の狩 かっこうかっこうかっこう鳥 鉢かずき姫 銭になった鹿 馬殺しのとんやん 蛙石の話泉 州 夜更けの大御馳走 百舌鳥の拾いもの 三ツ足狐の芝居 猿の餅花 盗人をなおす医者 蛸地蔵の話 いたちとかにの走りあい 煙草入れのさんご珠 市守長者 鳥の卵をさがす男 わらべうた   Honya Club.com


JPY ¥2,530
大地の遺産(ジオパーク)を伝説からみる。丹後の「浦島太郎」「ウシオニ」「鬼退治」「大蛇退治」伝説、但馬の「玄武洞」「俵石」の伝説、因幡の「海と山の白兎」伝説。地球のエネルギーと神秘を見て、歩き、体験する視点から学ぶ!序 ジオパークと伝説1 地質・地形と伝説(「柱状節理」の岩脈と伝説―玄武洞、俵石、御熊神社をめぐって;海岸地形とサザエ救難伝説―琴引浜の「白滝神社」をめぐって;ジオパークと温泉伝説)2 海・川と伝説(浦島伝説の記録をよむ―丹後・但馬をめぐって;浦島伝説と日本海―網野町の「浦嶋子」を中心に;水害と伝説―まぼろしの「灘千軒」をさぐる)3 異類・異人と伝説(久美浜湾の「ウシオニ」―気象現象にみる怪異;大蛇伝説と血の池―京丹後市の丹池;鬼退治伝説と丹後―麻呂子親王と源頼光;海と山の白兎伝説―白兎海岸と八頭町福本の白兎神社)ジオパークエリア域内のそれぞれの場所で、人々がどのような歴史や文化を背景として暮らしてきたのか。また地域に伝わる神話や伝説がどのように生まれたのか。特異な地形・地質などの自然景観について注目し、その地に伝わる「浦島伝説」、「天日槍伝説」、「白兎伝説」などの神話や伝説との観点からその特性を明らかにする。自然だけではない新しいジオサイトの見方を提案する書。   Honya Club.com


JPY ¥1,540
君かへす朝の舗石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ 北原白秋、俵万智らが詠んだ、「さくさく」「ぴたり」など、音や状態をあらわす言葉「オノマトペ」を使った短歌を14首収録。矢印をめくると広がる素朴な絵を添える。〈穂村弘〉1962年北海道生まれ。気鋭の歌人として、創作、評論ともに活躍。著書に「手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)」「短歌という爆弾」など。    HMV&BOOKS online


JPY ¥1,980
古典落語の形式を守りつつ新たな落語の創作に心血注いで半世紀。八代目林家正蔵はじめ多くの落語家が心酔する著者の描く、新しいおとし噺・芝居噺の集大成。第1夜 鬼の涙(花盗人;流燈会;相合傘;月見団子;新トッチリトン新石の巻甚句;鬼の涙)第2夜 三くだり半(袖の下;鬼すすき;てるてる坊主;都々逸新カンチロリン新緑かいな;三くだり半)第3夜 まつり浴衣(破れ凧;豆三粒;かっぱ芝居;新大津絵新さのさ新トッチリトン;まつり浴衣)第4夜 化かされ侍(藤太の俵;羽衣;五番蔵;新四季節折込み都々逸;化かされ侍)第5夜 悪七兵衛(相合い舟;みみず地蔵;あまから女郎;新大津絵新オヤオヤ節;悪七兵衛)古典落語の形式を守りつつ新たな落語の創作に心血注いで半世紀。8代目林家正蔵をはじめ、多くの落語家が心酔する著者の描く、新しいおとし噺・芝居噺の集大成。表題作を含む全21篇と音曲を収録する。   Honya Club.com


JPY ¥770
1章 万人のための文学(山本有三の文学的出発点と鴎外、漱石;大震災の体験と物語への関心)2章 東京圏の小説(社会意識―有三におけるいかに生きるかの主題と現代国語観;「生きとし生けるもの」から「濁流雑談近衛文麿」までの小説;そうではなかった自分―代表作「路傍の石」の吾一)3章 転機と児童書(児童書コレクション;児童叢書の隆盛;『日本少国民文庫』と有三の転機;経済・食料事情の記述・その集約としての「米百俵」)4章 山本有三の郊外生活(吉祥寺―郊外生活の始まり;三鷹―欧風住居のモダンファミリィ;三鷹の文化の香りと閑静な郊外住宅地のイメージを後世に伝える;三鷹の文化の香りと閑静な郊外住宅地のイメージを後世に伝える;湯河原―"理想郷"の暮らし)5章 三鷹と周辺に住んだ作家―昭和初期を中心に(徳冨蘆花・賀川豊彦・石川三四郎・中里介山ほか―京王沿線の農本思想家たち;野口雨情―"童心居" ほか)家族との生活を大切にして郊外で執筆し、児童書の編纂や読書教育の実践家でもあった作家・山本有三。彼と同時代に三鷹や近隣に居た作家にも視線を向けながら、社会派・有三の軌跡を改めて振り返る。   Honya Club.com


JPY ¥2,090
民族と国家―グローバル時代を見据えて国を興すは教育にあり―小林虎三郎と「米百俵」評伝斎藤隆夫―孤高のパトリオット砂の文明・石の文明・泥の文明丸山眞男八・一五革命伝説第三の開国と日米関係憲法改正大闘論―「国民憲法」はこうして創る評伝北一輝全五巻文庫版大川周明司馬遼太郎を読む〔ほか〕思想は生き方の問題である。ひとは思想によって生きてゆくのではなく、生き方そのものが思想なのである…。著者の43年におよぶ著述生活であらわした100冊以上の単行本などの「まえがき」や「あとがき」の集成。   Honya Club.com


JPY ¥1,466
山本有三邸の歴史建物の概要中流住宅へ拡がっていく洋風化の流れ大きく展開した昭和戦前の建物椅子式の生活と住宅の変化三鷹市山本有三記念館の紹介山本有三の住んだ家大正期の洋風住宅を知るうえで価値ある貴重な建物。1926年に清田龍之介により建てられた。1936年4月より山本有三が住み、この家で代表作である『路傍の石』などの小説や戯曲『米百俵』を発表した。1996年11月、「山本有三記念館」として開館。山本有三(本名・勇造)略歴1887年(明治20年)7月、栃木県栃木町(現・栃木市)に生まれる。高等小学校を卒業後、東京の呉服店に丁稚奉公に出される。翌年、郷里に帰り生家の呉服商を手伝うが、その後上京し、19歳で東京中学校の五年級に編入する。紆余曲折を経て、1915年(大正4年)には東京帝国大学独逸文学科を卒業する。1920年(大正9年)に「命の冠」で劇作家として出発する。「嬰児殺し」「坂崎出羽守」「女人哀詞」などで、新劇の基礎を築いたひとりである。1926年(昭和元年)に最初の長編小説「生きとし生けるもの」を朝日新聞に連載する。以後、「波」「女の一生」「真実一路」など話題作を次々と発表する。戦前の三鷹時代に書かれた代表作「路傍の石」は、現在もロングセラーを続けている。また、「日本小国民文庫」の編集や国語教科書の編集・監修でも知られる。1946年(昭和21年)から1953年(昭和28年)までは、貴族院議員、参議院議員を勤め、文化委員長を歴任する。平易な国語の実現にも尽力した。1958年(昭和33年)に、三鷹市名誉市民に推される。1965年(昭和40年)には、文化勲章を授与される。「濁流 雑談:近衛文麿」を朝日新聞に連載中の1974年(昭和49年)1月、86歳で死去。   Honya Club.com


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米俵を積んだ馬、橋と中島、松の根元の石…上杉本『洛中洛外図』に描かれた小さな一齣から読者はいつのまにか中世京都の街頭につれ出される。米座と関、伊勢信仰と病、降格させられる神…史料の細部を読み抜く目が、洛中洛外の時代における都市の鮮烈な眺望をひらく。上杉本成立をめぐる卓論「公方の構想」を含み、音や匂い、手触りにいたるまで中世都市の具体を探りあてようとする名著の増補版。1 上杉本『洛中洛外図』から(馬二題―上杉本『洛中洛外図』の一齣;失われた五条橋中島;弁慶石の入洛;公方の構想―上杉本『洛中洛外図』の政治秩序;ウラにそそぐ眼―町田本『洛中洛外図』の都市観)2 洛中洛外の時代(荘園解体期の京の流通;伊勢の神をめぐる病と信仰;飢饉と京菓子―失われた創業伝説;禁庭の砂;中世の祇園御霊会―大政所御旅所と馬上役制;五条天神と祗園社―『義経記』成立の頃;下人の社寺参詣―抜参りの源流;一青年貴族の異常死―父・山科言国の日記から)上杉本「洛中洛外図」の小さな一齣から、読者はいつの間にか中世京都の街頭へ。史料の細部を読み抜く目が、洛中洛外の時代における都市の鮮烈な眺望をひらく。中世都市の具体を探り当てようとする名著の増補版。   Honya Club.com