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鎌倉時代末期から南北朝期に生きた真言僧栄海。その政治的・宗教的営為を支えた背景には「知」の宝庫たる文庫があった。文庫に伝持される各種史料に残された栄海の活動、著述・編纂という営為を総体として捉え、歴史の中に位置づけ直す。王朝を懐古するということ. 〈王朝なるもの〉を描くこと. 仏法史を語る時代. 慈尊院栄海評伝. 栄海と鎌倉幕府. 栄海と室町幕府. 「貞和二年十月八日前僧正栄海自筆譲状」について. 慈尊院栄海における政治と言説. 鳥羽宝蔵と勧修寺流. 真言僧における夢の機能について. 聖教に夢が記されること. 『小野六帖事』について. 『真言伝』からの問題提起. 『真言伝』の文献学的研究. 『真言伝』の本文の特徴について. 『真言伝』の世界像. 栄海編『釈教三十六人歌仙絵』の作品世界. 栄海作講式の世界  セブンネットショッピング