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巧い!巧すぎる!何がってこの『白竜』の第10巻の事である。もともとアクション劇画を描いては定評のある渡辺氏ではあったが、天王寺氏のツボを抑えたストーリーと見事にマッチ!これぞプロのエンターテインメント!って感じがムンムンでございます。まあだ読んだ事のない人の為に若干の説明をしておくと、主人公は渋谷の新興暴力団、黒須組の組長代行。その度胸と才覚で組の内外で起こるあらゆる問題を一手に取り仕切っておるわけだ。そして今回の難題は関東最大の組織、長谷川会の会長からのやっかいなお願い、というか実質は命令。自分の息子があんまりにも手に負えない、ってんで黒須組に行儀見習いに出すから面倒見てくれ、ってことなんだけど、いやあこの息子、ききしに勝るとんでもねえヤツ。何かちゅうとオヤジの影をチラつかせる上に、実際メチャクチャ強えから始末に負えない。ついには白竜にまでナメた態度を取り始めちゃって…、という構成なんだが、いやあもう、テンポ抜群、迫力満点、緊張感の中にもそこはかとなく漂うユーモア、というわけで冒頭の言葉に戻るわけです。この1巻でこのエピソードの最初から最後までキッチリ入ってるとこも嬉しい限り。(花城ゆうじ)  セブンネットショッピング