<渋谷店CLASSIC専門フロア移設オープン記念><ブルックナー生誕200年記念企画>1980年代のアナログ録音末期に収録された重要なレーグナーの録音を2種に分けて集成!第1集は4-6番。今回の発売のために本国のETERNAオリジナル・アナログ・マスターテープより新規で復刻。第4番以外は世界初SACD化!アナログ領域でのみマスタリングを行い、ダイレクトでDSD化!SACDハイブリッド化第33弾ハインツ・レーグナー(1929-2001)が60代になってからベルリン放送交響楽団と収録した第4番以降の6曲のブルックナー:交響曲集を、3曲ずつ2種に分けて生誕200年の記念企画として最新でSACD復刻します。これらの音源は1980年から85年にかけてのもので、ETERNAとしては最終期のアナログ録音でした。これまで国内盤では第4番と第7番のみ約20年ほど前にSACD化されていましたが、2020年になって新規で本国のアナログ・マスターテープよりCD化され、その際も当SACD企画と同様にクリストフ・ステッケル氏によりマスタリングが行われていた音源です。今回、ブルックナー生誕200年という記念の年に、あらためて新規で前回と同様のプロセスを経て最新復刻します。従来通りアナログ領域でのマスタリング後、SACD層はダイレクトにDSD化を、CD層は96kHz/24bitからの44.1kHz/16bit化を行いましたので、以前のCD化の際とは別マスタリングとなります。元々のETERMAの完成されたアナログ録音が更に最新で蘇りました。尚、各曲の版と録音データは以前の国内盤のデータとは一部異なっていますが、2020年の輸入盤CD発売時と同様のデータを今回も採用しています(各データは本国のマスターテープ箱に表記されていたものに準拠)。レーグナーは1983年から読売日本交響楽団の常任指揮者を10期務めたこともあり日本での認知は比較的高い指揮者ですが、加えて、宇野巧芳氏による後押しも一定以上の評価を得た背景としてあることは確かでしょう。旧東独の指揮者のなかでも職人気質が高く、安定した印象があるレーグナーの音楽性は、どの曲でもストレートなまでの曲の表出が特徴とも言えます。ブルックナーに関しても同様であり、他の指揮者より全域においてテンポが速く、真摯なまでに曲の本質が露わになったかのように響く演奏は稀かも知れません。そこには、甘美な旋律だけに惑わされず、全体的な曲の構成に重きを置いた解釈が垣間見れます。特にこの第1集に含まれる第5番のように堅固な曲の場合、より強烈に曲の本質が示されるのではないでしょうか。また、中期以降の曲のなかにあって地味だと評される第6番に至っては、充実した後期の作品群に繋がる橋渡し的な重要作品であることがレーグナーの指揮でより強く認識させられます。尚、一番最初に収録された第6番のみ収録場所が東ベルリンのイエス・キリスト教会のため響きが若干異なりますが、今回の高音質化により響きの成分の違いも認識できるかと思います。(1/2)
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