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晩年に始めたとは思えない完成度の高い第二句集。艶やかでのびやかに詠み込み、自在な精神のもとに意外な比喩表現や詩的飛躍を駆使して斬新な句境をひらく。第一句集「鬼も来ませ」からの新選と未収録句、最新作を合わせて収録した一書。「炎昼をラヴェルのボレロ鳴りやまず」「アールグレイ黄昏深き漱石忌」など、従来の伝統を打ち破るような素材や発想を用いた句も垣間見られる。  セブンネットショッピング

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●第一句集シリーズII子の背中まあるく洗ふ素秋かな努俳句の特徴は、些細な身辺の出来事を実に楽しそうに一句にまとめ上げることである。必然的に子供や妻を詠んだ句が多いのだが、そのいずれもが実に明るく健康的で屈託のない作品であり、集中を通して次のような佳句を多く見ることができ、読み手の心を和ませると同時に、己が来し方をも改めて思い起こさせてくれる。序より・佐怒賀直美●自選十句下萌や逆からのぼる滑り台二対二のシーソー傾ぐ花薺福耳の母と座りて虫を聞くジーパンの妻つまみたる蜥蜴の尾湯の街の下駄占ひや秋の?紅葉散る弁当箱へ子の膝へ羊日や洗濯物を子と畳む鳥の巣の高さ天狗の飛ぶ高さ秋晴や句帳に吾子の描く天馬手拭の糸解れたる漱石忌  セブンネットショッピング