ー本書帯よりー 「ワーッと叫びながら突っ込んでるんだ。少しは怖いのも楽になるぞ」 加藤隼戦闘隊の中村三郎大尉は、若い部下たちを率いて幾度も空戦の恐怖のただ中に突入して行った。そして、初等、中等学校時代は小柄で「チビ」とあだ名されていた。逆立ちが得意中の得意だったという平凡な少年は、遠い異境、ビルマで撃墜王になった。 黒江保彦少佐、檜與平大尉など数々の撃墜王を輩出した飛行第64戦隊、通称「加藤隼戦闘隊」。陸軍航空最精鋭の誉れ高いこの部隊でも、戦死後、個人感状の授与、二階級特進の栄誉に浴したのは軍神、加藤建夫中佐と、この中村三郎大尉のみであった。「捨身必殺」を信条にし、米軍の爆撃機と刺し違え24歳で戦死したこの隼エースの戦歴を、残された日記帳にしるされたうそ偽りない当時のいち飛行将校の心情を芯に、部下の隼パイロット達の証言、交戦した連合軍航空部隊の交戦記録と、二百枚近い写真で補った真実の空戦と、従軍の記録。 著者:梅本弘 判型:AB判・ソフトカバー ページ数:128ページ
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