野村證券を中核とする野村グループの創始者・得庵野村徳七(明治11年?昭和20年)は、一代で野村財閥を築き上げた大実業家であると同時に、茶の湯・能楽にも全身全霊で打ち込んだ偉大な数寄者であった。 得庵の文化遺産の精華は、京都の別邸碧雲荘(重要文化財)と、その隣で得庵のコレクション3000点を所蔵・展示する野村美術館に伝えられている。 本書は、野村美術館設立30周年記念事業として、野村得庵の文化活動に焦点を当て、各分野の第一人者が論文集の形でまとめる伝記。1951年発行の『野村得庵』全三巻以降新たに発見された史料や最新の研究動向をふまえ、新たな得庵像を提示する。図版多数。得庵と碧雲荘 中村昌生著. 得庵の古画蒐集 河野元昭著. 得庵の能楽再考 天野文雄著. 得庵の茶の湯再考 谷晃著. 得庵の建築 矢ケ崎善太郎著. 得庵蒐集の美術工芸品について 守屋雅史著. 得庵と煎茶 舩阪富美子著. 《翻刻》野村得庵筆蔵帳『文房具・煎茶器』 舩阪富美子著. 得庵と近代画家 松尾敦子著. 棲宜荘建築図面の復元 柚木憲一著
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