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医歯薬出版
・薬物性肝障害(drug-induced liver injury:DILI)の多くは予測不能であり、肝細胞障害型では劇症化して死に至ったり、肝移植になる場合もあるが、その発生機序もほとんどが不明のままである。 ・近年、肝障害のタイプ別では胆汁うっ滞型が減少し、肝細胞障害型が増加している。また起因薬にも変化がみられ、抗悪性腫瘍治療薬の頻度が増加している。 ・本特集ではDILIの最新の知見についての執筆を、わが国の最先端の先生方にお願いした。読者の日常診療に有益なものになることを期待したい。 ■ 薬物性肝障害の最新トピック ・はじめに ・薬物性肝障害発症機序と分類の最新理解 〔key word〕中毒性肝障害、アレルギー特異体質性、代謝特異体質性、間接型肝障害 ・薬物性肝障害発症に関連するバイオマーカー 〔key word〕薬物性肝障害(DILI)、バイオマーカー、ゲノム、タンパク質 ・薬物性肝障害の起因薬の変遷 〔key word〕薬物性肝障害、起因薬、健康食品、抗悪性腫瘍薬 ・薬物性肝障害の診断 〔key word〕薬物性肝障害(DILI)、診断基準 ・健康食品による肝障害 〔key word〕薬物性肝障害(DILI)、健康食品、サプリメント ・免疫チェックポイント阻害薬による肝障害 〔key word〕免疫チェックポイント阻害薬(ICI)、免疫関連有害事象(irAE)、自己免疫性肝炎(AIH)、B型肝炎ウイルス(HBV)再活性化 ・薬物性肝障害による急性肝不全とACLF 〔key word〕急性肝不全、acute-on-chronic liver failure(ACLF)、B型肝炎ウイルス再活性化、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬 ●TOPICS 循環器内科学 ・Cyclic GMP-Protein Kinase Gシグナルを標的とした新たな心不全治療戦略 脳神経外科学 ・転移性脳腫瘍の個別化治療 免疫学 ・Non-Coding DNA領域による制御性T細胞分化メカニズム ●連載 オンラインによる医療者教育 ・22.コロナ時代の研修医リクルート 〔key word〕卒後教育、研修医、リクルート COVID-19診療の最前線からーー現場の医師による報告 ・14.米国の臨床現場からの報告ーーニューヨーク市での感染爆発を経験して バイオインフォマティクスの世界 ・3.プロテオミクスと質量分析ーー疾患の現場にいたのはどの遺伝子だ? 〔key word〕プロテオミクス、腸内細菌、質量分析、バイオインフォマティクス、タンパク質配列データベース ●フォーラム 中毒にご用心ーー身近にある危険植物・動物 ・7.マグロ、カツオなど(ヒスタミン魚中毒)--保存状態の悪いものを食べると…… ●速報 ・先天性心疾患成人における癌併発ーー当施設での実態 本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。 楽天Books
発売日/出版年度 : 2022年03月25日   JANコード : 4910204740328
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