ユナイテッド・ストリングズ・オブ・ヨーロッパの第4弾は、
「夜」をテーマにしたアルバム!
SACDハイブリッド盤。ジュリアン・アズクールがリーダーを務める「ユナイテッド・ストリングズ・オブ・ヨーロッパ(United Strings of Europe, USE)」は、英国王立音楽アカデミーの学生により結成され、2012年から活動を始めました。2020年に最初のアルバム『In Motion(動いている)』をリリース。「巧みな演奏と注目されるプログラム」(BBC Music Magazine)「魅惑的なぬくもりのあるビロードの音色」(The Strad)と評されました。『Renewal(リニューアル)』、弦楽セレナードや「フィレンツェの思い出」の『チャイコフスキー』と「BIS」レーベルでアルバムを作り、いずれも高く評価されました。
第4作『Through the Night(夜もすがら)』は「夜」をコンセプトに制作されたアルバムです。「主要テーマが、夜は変化と変形のための空間と時間になりえるという考え」(ジュリアン・アズクール)。16世紀から21世紀まで、500年ほどの時間を隔てた6作品のプログラムが組まれました。
リヒャルト・シュトラウスが第二次世界大戦の末期に作曲した『メタモルフォーゼン』。23のソロ弦楽器のための原曲をヴァイオリニストのエリック・ムーレが「8つのヴァイオリン、4つのヴィオラ、3つのチェロ、コントラバスのため」に編曲した「オリジナルの荘重さとテクスチュアの多彩さを保ちながら、対位法が的確にわかる」(アズクール)版による初録音です。
イギリスの作曲家サイモン・パーキンが、弦楽四重奏をともなう弦楽オーケストラのために編曲したマッダレーナ・カスラーナの『Morir non puo il mio cuore(わが心は死ねぬ)』。イギリスのダニエル・キダンが作曲した『Be Still(じっとして)』は、COVID-19のロックダウン下、「過ぎゆく一年の『時』を深く考えた」という作品です。弦と打楽器のクロタル(アンティークシンバル)によって演奏されます。
アメリカの作曲家でヴァイオリニストのミチ・ウィアンコが弦楽オーケストラ用に編曲したカルロ・ジェズアルドの6声のモテット『Tristis est anima mea(わが魂は死ぬばかりに悲しい)』。シェーンベルク自身の1943年弦楽オーケストラ版による『浄夜』。パーセルの『ディドーとエネアス』からのアリア『ディドーの嘆き』は、レオポルド・ストコフスキーが「個性的な響きに変容させた」版による演奏です。(輸入元情報)
【収録情報】
1. R.シュトラウス[1864-1949]/ムーレ編:メタモルフォーゼン ArV 290, AV 142(1944-45)
2. マッダレーナ・カスラーナ[c.1544-c.1590]/パーキン編:わが心は死ねぬ〜マドリガーレ集 第1巻(1566)より
3. ダニエル・キダン[1986-]:じっとして(2020)〜弦とクロタルのための
4. カルロ・ジェズアルド[c.1560-1613]/ウィアンコ編:わが魂は死ぬばかりに悲しい(1611)
5. シェーンベルク[1874-1951]:浄夜 Op.4(1943年弦楽オーケストラ版)
6. ヘンリー・パーセル[c.1659-1695]/ストコフスキー編:ディドーの嘆き〜歌劇『ディドーとエネアス』 Z.626より
ユナイテッド・ストリングズ・オブ・ヨーロッパ
ベイベイ・ワン(クロタル)
ジュリアン・アズクール(ディレクター)
録音時期:2020年8月12日(4)、2021年11月9日(6)、2022年5月26,27日(1,3)、10月10,11日(2,5)
録音場所:ロンドン、ケンティッシュ・タウン、セント・シラス教会(4,6)、ダラム・ロード、オール・セインツ教会(1,2,3,5)
録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND
制作:マシュー・ベネット
録音エンジニア:デーヴ・ローウェル(2,4,5,6)、マイク・ハッチ(1,3)
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