マンドリンの名曲で旅する200年
マンドリンの世界的名手、ジュリアン・マルティノーによる、ヴィヴァルディからフンメルまで、2世紀にまたがるマンドリンの名曲を集めた1枚が登場します。オーケストラ、歌手など豪華共演陣との力のはいった内容です。
特に注目なのがカラーチェ。カラーチェはマンドリンの歴史を語るうえで欠かせない存在。いわばマンドリンにとってのパガニーニ(といってもカラーチェはどちらかというと奏者としてのキャリアを探求しました)で、カラーチェによって、甘くチャーミングな作品ばかりになりがちだったマンドリンのレパートリーが一挙にヴィルトゥオーゾ的なものも可能となったのです。
そのカラーチェの協奏曲第1番、カラーチェ自身はピアノとマンドリンのために作曲しました。この理由には、カラーチェ自身がオーケストラというものにそこまで近いところにいなかった、特に新曲を一緒につくりあげられるような関係がなかったことが考えられます。しかしオーケストラと共演してもおかしくないスケールと内容を持っているため、このたびマルティノーがティボー・ペリヌ(1979年生まれ)に依頼してオーケストラ版が誕生、世界初録音となりました。今後のマンドリン界の大きな宝となることでしょう。ほかにもフンメルのエレガントな今協奏曲から『オー・ソレ・ミオ』の歌まで、マンドリンの魅力をとことん味わい尽くせる内容です!(輸入元情報)
【収録情報】
1. ヴィヴァルディ[1678-1741]:2つのマンドリンのための協奏曲ト長調 RV.532
2. ディ・カプア[1865-1917]/マッツッキ[1878-1972]編:オー・ソレ・ミオ
3. エルネスト・タリアフェッリ[1889-1937]/ヴァレンテ[1880-1946]:受難(Passione)
4. ラッファエレ・カラーチェ[1863-1934]/ペリヌ編:マンドリンとピアノのための協奏曲ホ短調
5. パガニーニ[1782-1840]:マンドリンとギターのための『ロヴェーネのためのソナタ』ホ短調 MS.14
6. パガニーニ:マンドリンとギターのためのソナタ ト短調 MS.16
7. モーツァルト[1756-1791]:カンツォネッタ〜歌劇『ドン・ジョヴァンニ』第2幕第3場より
8. フンメル[1778-1837]:マンドリンとオーケストラのための協奏曲ト長調 S28(第3楽章カデンツァ:マルティノー)
ジュリアン・マルティノー(マンドリン)
フロリアン・センペイ(バリトン:2,3,7)
エリック・フランスリー(ギター:2,3,7)
ヤン・ドゥボスト(コントラバス:2,3,7)
アンナ・シヴァツァッパ(第2マンドリン:1)
フィリップ・ムラトグル(ギター:5,6)
トゥールーズ・キャピトール国立管弦楽団(1,4,8)
ウィルソン・ンー(指揮:1,4,8)
録音時期:2022年9月1-4日
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
世界初録音(4)
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