本格派ヴォーカリスト、ディナ・デローズ。”Swingy & Warm”なジャズ・ヴォーカル逸品!
弾き語りの大先輩シャーリー・ホーンに捧げたHigh Note移籍第一弾!
90年代半ばより、Sharp Nine、Max Jazzといったレーベルから作品をリリース。2004年と2008年には来日公演もあり、ヴォーカル・ファンから大好評を得たディナ・デローズがHigh Note に移籍して新作をリリースしました。
ピアノを自ら演奏しながらの弾き語りによるヴォーカルは、間違いなく本格派。!過去の作品も“通”な人たちから高い評価を受けてきましたが、その魅力は何と言ってもナチュラルなジャズの響きと、自在なヴォーカリーズでしょう。全くに奇を衒うこともない歌はスウィング感も抜群で、一聴して心地いいサウンド。しかし、ピアノも専門的に学んだディナは、アドリブも自由自在。あまりにサラッと歌うために、それがアドリブであることも思わせない自然さですが、そこにはジャズヴォーカルの本流に根ざした豊かな音楽があります。もちろん、彼女の評価はNY を始め世界的にも抜群。Blue Note 他、Jazz Standard、Smoke などを中心にライブを行う他、ニュースクールでも教鞭をとり、ヨーロッパでの数々のツアーやフェスもこなしています。
本作は、そんなディナが、偉大なるシンガー、シャーリー・ホーンに捧げた作品。実際、ワシントン・シティ・ペイパーは以前よりディナを賞して“シャーリー・ホーン以来の創造性と魅力を持ったヴォーカリスト”と報じているとのことですが、弾き語りによるスタイルや、滋味溢れる風合いと、バラードの美しさという点において、ディナはその系譜に連なるアーティスト。そうした意味で本作品は実に秀逸な企画であり、また単なる企画を越えた必然性がある一作と言えましょう。
スウィンギーなリズムに、古き良きアメリカの心を感じさせる曲の数々・・・また9 曲目の「You're Nearer」で聴く絶品のバラード。ヴォーカルはもちろんのこと、ヴォーカルの世界に寄りそうピアノも、素晴らしいです。一方、ラストは、エリック・アレキサンダーらのホーンズを率いて、オリジナルのアレンジを活かした演奏。不動のリズム・セクションとのぴったり息の合った演奏も魅力。シャーリー・ホーンが大切に録音してきた曲に謙虚なリスペクトを込めて編み上げたジャズ・ヴォーカルの逸品です。
The Dena DeRose Trio :
Dena DeRose (vo,p,B3org)
Martin Wind (b)
Matt Wilson (ds)
With special guests:
Eric Alexander (ts)
Jeremy Pelt (tp)
Gary Smulyan (bs)
Disc1
1 : You Stepped Out of a Dream
2 : Sunday in New York
3 : Quietly There
4 : A Time For Love
5 : Don't Be on the Outside
6 : You Won't Forget Me
7 : I Just Found Out About Love
8 : Big City
9 : You're Nearer
10 : Wild is Love
11 : The Great City
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