医療の場にいる者は、障害をもつ子どもの様子をかなり知っているつもりでも、毎日接して苦労している家族ほどには細かい様子や微妙なむずかしさを知らない。そこに家族がサポートブックを作る意味がある。また、人への関わり、言葉、行動、感覚、認知の全般にわたって、反応や行動の様子を具体的に記し、その支援法についても具体的に書かれたサポートブックは、専門家が作る学校向け文書よりもわかりやすく、説得力がある。第3章では7名の子どもの家族が作ったサポートブックをサンプルとして示した。これから作りたいと思っている家族に参考にしていただくのが目的である。
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