昭和28年、日本に留学したキーン青年の「碧い眼」は、発見した「古き良き日本」に驚喜した。新鮮な感覚で捉えたその日本の姿は、60年の時を経て、現代日本人の眼にこそ驚きをもたらす。選りすぐりの初期エッセイ・紀行集。日本の17地域を歩いて詩情豊かに綴った『日本細見』を始め、最初の日本語による著作『碧い眼の太郎冠者』、昭和期の政治・社会・文化・風習・宗教などを語り尽くした『生きている日本』、そして、本人が「余技の域を越えている」と自負する音楽論『わたしの好きなレコード』など、好エッセイ集を5篇収録。
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