国産漆の需要が高まっています。おもには国宝や重要文化財修復への利用増によるものですが、天然資源としてのウルシへの注目度もあがっているようです。本書では、漆液滲出量に影響する樹皮の組織構造、植栽が進むなかデータによる植栽適地、保育管理、遺伝子からみた優良個体の選抜、苗木の育成、萌芽更新、白紋羽病などの病害やニホンジカやツキノワグマによる被害への対策、データからみたウルシ林経営などをまとめています。さらに利用面では、漆液のほかCNF含有漆の利用やウルシ材を活用したウルシ染め、バイオマス形成素材を紹介しています。
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