CFO自身や財務経理部門が利活用すべきデータについてその全体像を俯瞰しつつ、必要なデータの取捨選択やデータ品質の確保を行うこと、および同時並行で業務の効率化・高度化を進めること、この2つを同時に満たすことを目的としてデジタル技術/ツールの活用をリードすること、そのために必要なリテラシーをCFOは持つべきである。本書では、以上の考え方に沿い、「取引処理の効率化」「財務報告/分析の高度化」「意思決定サポート向上/付加価値創出」のためのIT利活用について取り上げる。さらに、これらを実装するうえで不可欠となる財務経理部門の「システム構築プロジェクトへの参画」について述べる。昨今、注目される非財務情報との関係性も含め、財務情報の重要性は一層高まっている。そこで今回の改訂では、財務経理部門がその付加価値向上に向けてイニシアチブを発揮すべき財務情報の整備、およびその信頼性の確保にかかる記述について一層の充実を図っている
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