政治記者歴40年の著者が豊富な取材メモをもとに平成時代の政治を描く、政界ノンフィクションシリーズ。本巻では、第二次安倍政権の後半期から安倍の衝撃的な死までを描く。2016年の参院選圧勝後、「一強」と呼ばれた長期政権にも陰りが見え始めた。政権の歪みや矛盾が次々と露呈し、「モリカケサクラ」のスキャンダルが政権を直撃、安倍は防戦に追われる。天皇が退位し、「平成」に代わって「令和」が幕を開けると、今度は新型コロナウイルスの感染が拡大し、国民生活を根底から揺さぶった。見えない敵を前に安倍の感染症対策は一貫性を欠き、政治判断は迷走する。その様子を見て、退陣の兆候を察知し、「ポスト安倍」へと動き出す政治家がいたー。著者渾身のライフワーク、ついに完結。
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