西洋は常に世界の覇者だったわけではない。5世紀半ばから1200年もの間、アジアは紛れもなく文明の最先端を走っていた。下巻はこの東洋の時代から始まる。ではなぜ中国で産業革命は起こらなかったのか。これまで幾度となく問われてきたこの問いに、著者は大胆で独創的な答えを用意する。そしてあらゆる文明が停滞と衰退を免れないとしたら、何がそれを打ち破る契機となるのかと問い返す。今日の文明世界は次なる革新を迎えることができるのかー。「2103年、西洋文明が終わりを迎える」。その衝撃の未来図を明晰な論理によって導き出す。歴史書の金字塔。
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