1954年3月1日、米国がマーシャル諸島・ビキニ環礁で実施した水爆実験によって生じた「死の灰」で、その近海で操業していた延縄漁船「第五福竜丸」とその乗組員などが被ばくした。この「ビキニ事件」を発端に、東京の「杉並の主婦」による、原水爆反対運動が始まったとされる。教科書採択問題などで一住民としてたたかってきた筆者は、数多くの資料や、当時を知る杉並区民への聞き書き証言を通じて、署名運動が誕生した背景や歴史、そして「発祥の地・杉並」「リベラル杉並」の実態を明らかにし、署名運動成功の真実と住民運動・平和運動の大切さを訴える。長らく絶版だった名著が新装版となってここに復刊!
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