ストレスを自分でチェックし、軽減するようにコントロールする「ストレス・マネジメント」の技術をだれもが学べ、実践できるようにした本書初版は、多くの読者から好評をもって迎えられた。今回の改訂第2版では、「レジリアンス」についても論及し、さらに認知行動療法の第三の波とされる「弁証法的行動療法(DBT)」の心理社会的スキル・トレーニングから、マインドフルネスなどのストレス対処に有効なスキルを取り上げ、その習得方法を解説している。本書では、タイプA性格をはじめとストレスとパーソナリティの関連にふれ、具体的対処法として、認知行動療法の技法を応用したタイム・マネジメントや問題解決法、認知再構成法、リラクセーション法、怒りのコントロール、イメージリラックス・トレーニング、自己主張訓練などが提示される。そしてさまざまな技法を通して、自己の状態を客観的に把握しながら、効果的なストレス・マネジメントを行う方法を学べる仕組みになっている。各章の終わりには、実際に使える25種類の記述式心理テスト“ストレス自己診断”を収録した。臨床心理士、医師、ソーシャルワーカー、学校関係者、企業カウンセラーの方々など、ストレスチェック、マネジメントに関心をもつ専門職の人々が、実践的に使えるワークブックとして活用することができるだろう。
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