戦争中の数年間、社会から追い出され隔離された日系人の体験―その傷痕は60年以上経った今も完全に消えてしまったわけではない。時代のはざまで生きた父と母の世代―その目撃者としての証言を記録し「歴史の記憶」として留め、その意味について考察する。1 二つの文化に生きて―文学と真実のはざま(日系アメリカ文学との出合い;父のオーラル・ヒストリー)2 日系アメリカ人のあゆみ―歴史をふりかえる(アメリカ人としての日系アメリカ人―集団強制収容前後に見る史実に基づいて;おとなしいアメリカ人から普通のアメリカ人へ―強制収容所から現在までの日系人のあゆみ)3 日系人強制収容所で何が起きたか(ツールレイク;ビスマーク)4 さまざまな選択から時を経て(噂とスパイ活動;集団心理;徴兵、忠誠心、市民権放棄;帰米再考;アイデンティティ・シフト)5 真実を求めて―公文書資料を読み解く(redress戦後補償運動;NARA(国立公文書館)からのファイル)戦争中の数年間、社会から追い出され収容所に隔離された日系人の体験。時代のはざまで生きた父と母の世代。その目撃者としての証言を記録し「歴史の記憶」としてとどめ、その意味について考察する。
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