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青森県上北郡六ヶ所村。下北半島の太平洋側に長く伸びた寒村は、戦後に満州帰りの農民によって開拓が進められた。その大地が密かに日本の「核開発」の拠点に据えられていた。核燃料サイクル基地建設は、政財官の隠された欲望だった。一九六九年に発表された「むつ小川原開発」計画を前面に立て、農民たちの土地が奪われた。使用済み核燃料再処理工場の建設は最も危険な出発だった。それに抵抗する人たちの闘いは粘り強く続く。1 開発前史2 侵攻作戦3 挫折地帯4 開発幻想4 反対同盟6 飢渇の記憶7 村長選挙   Honya Club.com