長野県木曽郡木曽福島。小さな谷間の町での暮らしを背景に、92歳の現役木地屋と、師の願いをかなえたいと風のように奔走する「旅の人」の、二人三脚でかつての木曾漆器を探す旅。村地忠太郎との出会い「クラフトマンたれ」、上松での一年「旅の人」、木曾に暮らす木地屋の仕事場人びとの輪のなかで風心の旅崖っぷちの木地屋「木曾漆器」発祥の地にてかつての「木曾漆器」を探して ほか木とまっすぐに向き合い、「木地屋」として生きてきた村地忠太郎、92歳。そのしごとにたいする誇りとしなやかな佇まいを日々学びながら、師の願いをかなえたいと風のように奔走する「旅の人」。小さな谷間の町での暮らしを背景に、二人三脚でかつての木曾漆器を探す旅が、いま、始まる。目次序 章村地忠太郎との出会い「クラフトマンたれ」、上松での一年「旅の人」、木曾に暮らす木地屋の仕事場人びとの輪のなかで風心の旅崖っぷちの木地屋「木曾漆器」発祥の地にてかつての「木曾漆器」を探して 木曾福島・上ノ段「木地の館」にて 松本民藝館へ 日本民藝館へ 桑名屋へ 愛媛県内子町へ 木曾川のほとりにて古(いにしえ)の「木の文化」を、いまに伝えて森の木と生きる割る、へぐ、曲げる、綴じる――曲物をつくる 曲物の弁当箱の材料/丸太を割る/槫(くれ)を割る、へぐ/カガミをつくる/ ガワをへぐ/木前(きまえ)削り/ガワを曲げる/ガワを綴じる、カンバで縫う/ ソッコとカガミをガワに入れる/《木前》木は友だち、木は家族ものづくりの心木地屋の明日木精(こだま)、山を越える外の世界へ南木曾(なぎそ)/轆轤(ろくろ)の木地屋木曾の行灯(あんどん)、島原に灯る終 章 あとがき
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