16世紀のイタリアで、自らの体験をもとに食を節することの素晴らしさを説いた貴族の手記。欧米各国で読みつがれてきた健康法の古典的名著、待望の邦訳(解説付き)。講話1 食を節することの重要性について(八三歳の時)(食生活は健康だけでなく人生全体に影響をおよぼす;危篤でやむなく食事を最小限に ほか)講話2 虚弱体質を改善する最良の方法について(八六歳の時)(体質は改善できる;歳とともに食事の量を減らす ほか)講話3 幸福な老後を獲得する方法について(総大司教ダニエル・バルバロ宛の書簡)(九一歳の時)(医者や哲学者が私の健康長寿に強い関心の目を;長時間にわたる驚異的な集中力も ほか)講話4 長寿を約束する節食の薦め(九五歳の時)(一〇〇歳まで生きることを確信している;生来の体質と後年の健康とについて ほか)西欧では、歴史的に最も有名な長寿者であるにもかかわらず、日本ではほとんど知られていない人物。それが本書の著者ルイジ・コルナロである。コルナロはいわば「食べない健康法」の元祖。▼時は16世紀のイタリア。病気がちで生死の淵をさまよった彼は、医師の忠告で節食生活を始める。すると、たちまち病は快癒し、ついには当時としては異例の102歳という天寿を全うする。彼はその体験をもとに、食を節すること(極少食)がいかに心身ともに良い影響を与え、また人間の運命をも変え得るものかを83歳から書いて配り始めた。その手記は評判を呼び、各国で翻訳されながら読み継がれ、後にフランシス・ベーコンやニーチェほか多くの有名人が言及しているほどである。▼この「食養のバイブル」とも言われる古典的名著が、ついに待望の邦訳! 活性酸素やサーチュイン遺伝子など現代の知見から見た懇切な解説も付いており、より深い理解を助けてくれる
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