近年、アートによる地域活性化やまちおこし、観光振興が注目を集め、創造産業や創造都市、地域アートに関する議論が盛んになっている。こうしたクリエイティビティにかかわる理論の整理と事例の検討からなる実践的入門書。生き方の技を磨くために。理論の整理と多彩な実践の記録から、想像と創造の可能性を問いかける。第1部 アート・知識生産・文化政策―理論編(私たちのクリエイティビティ;自然を対象とする知識生産について―地域環境知・基礎情報学・精神病理学から;アートが地域を創造する)第2部 つくるためのクリエイティビティ―事例編1(地域とともに未来を創る劇場を目指して―鳥取県鹿野町NPO法人鳥の劇場の挑戦;公立文化会館で育まれる創造性―茨城県小美玉市四季文化館に見る「学び」の姿;アートで変える関係・仕事・地域―神奈川県の「カプカプ」と岡山県の「ぬかつくるとこ」;社会の課題を自分ごとにするために―福島県猪苗代町「はじまりの美術館」の例から)第3部 いきるためのクリエイティビティ―事例編2(創造の実験場としての被災地―「ポスト震災20年」の神戸における開発主義の変容;宇部の野外彫刻とまちづくり―上田芳江と土方定一の役割;大災害の現場を祝祭に変えるダイナミズム―石巻ウェディングの取り組みから;暮らしのなかで創造される漁師―千葉県鴨川市定置網漁の現場から;アートを活かした大学の地域づくり・人づくり)近年、アートによる地域活性化やまちおこし、観光振興が注目を集め、創造産業や創造都市、地域アートに関する議論が盛んになっている。本書は、こうしたクリエイティビティにかかわる理論の整理と事例の検討からなる実践的入門書。はたして地域においてクリエイティビティはどのような意味と価値を持つのだろうか。
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