第1部 研究背景(強迫スペクトラム障害とは―衝動性を伴う一群への注目;児童・思春期における強迫の特徴と支援の必要性;本研究の目的と構成)第2部 児童・思春期における強迫スペクトラム障害の特徴理解―強迫症状を主訴とする来談者の分析(強迫性障害への支援の概観;認知行動療法の効果に関係する要因の検討(研究1);児童・思春期における強迫スペクトラム障害の特徴の分析(研究2))第3部 衝動制御を目指した行動療法的アプローチ―チック障害を対象として(チック障害への支援の概観;行動療法プログラムの効果の検討(研究3)―トゥレット症候群を対象とした量的・質的分析;チック障害に伴う心理的困難と強迫性の関連(研究4))第4部 社会に対してどのように介入するのか―家族・学校を対象とした調査研究(トゥレット症候群の子どもを持つ家族の心理過程の質的検討(研究5);保護者の精神的健康に影響を及ぼす要因(研究6)―本人との相互作用への注目;チック障害についての学校現場の認識と対応(研究7))第5部 総合考察強迫性障害との関連が指摘されているチック障害を対象として、実態調査および介入を実施。我が国の強迫スペクトラム障害への支援の発展に寄与する知見を提示する。
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