筑後川流域をめぐる!筑後川まるごと博物館は、筑後川流域全体を屋根のない博物館とみなしたエコミュージアムであり、人々と生活、自然、社会を歴史的に調べ、自然、文化、産業遺産などを現地で保存・育成・展示している。従来型の博物館とは異なり、地域を訪れて自然や生活そのものを鑑賞し、体験するというものである。第1章 「筑後川まるごと博物館」とは何だろう?第2章 筑後川流域の概要と水害・水利用の歴史第3章 筑後川・矢部川流域の歴史探訪第4章 筑後川上流域の自然と風土第5章 筑後川中流域と人々の営み第6章 筑後川下流域と有明海のかかわり第7章 筑後川支流紀行屋根のない博物館へようこそ!全流域を見て、歩いて、体験できる壮大な野外エコミュージアムの魅力を伝える初のガイドブック。 阿蘇山に発し、熊本から大分、福岡、佐賀を貫いて有明海に注ぐ九州最大の河川・筑後川。流路延長143キロ、流域面積約2860平方キロに及ぶその流域で、いまユニークな試みが展開している。久留米大学やNPO法人筑後川流域連携倶楽部など産官学民が連携し、流域を一体的にとらえ、持続可能で質の高い地域生活の実現に向けてさまざまな事業や活動を行うもので、その全体を「筑後川プロジェクト」と総称している。環境保全、文化の保護育成と継承、社会的連携などを総合的に推進するこのプロジェクトの根底にある精神は、「遊び」と「学び」と「仕事」を分離することなく、それらの共存・一体化を通じて創造性を発揮することである。このうち「学び」の領域を担うのが、本書で紹介する「筑後川まるごと博物館」だ。 この博物館は、筑後川流域全体を「屋根のない博物館」とみなすエコミュージアムである。流域に暮らす人々の生活、自然、社会のなりたちや歴史を調査し、自然・文化・産業遺産などを保存
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