岡山県蒜山地方に伝わる伝統工芸品のがま細工のバスケット。鳥取との県境に近く、西日本有数の豪雪地帯でもある蒜山(ひるぜん)では、昔から防水性・保温性に富んだひめがまをつかって、さまざまな生活の道具が作られてきました。蒜山地方に古くから自生する「がま」は防水性に富み、雨・雪を防ぐのにすぐれていることから、雪靴など、雪国に欠かせない様々な製品が作られてきました。古くは、雪靴や蓑、笠、背負いかごなどに使われ、現在では軽さと艷やかさを生かした手提げかごが人気です。冬の風物詩雪深い真庭市蒜山地区で、600年以上前から受け継がれてきたという冬の風物詩のがま細工は、素材の調達から製造までに時間がかかり、一年に製造できる時期と量は限られた大変貴重なものになっています。熟練の女性たちが一つ一つ、ていねいに、ていねいに、心を込めて編まれた製品は、どれも美しさに温もりを合わせもっています。編みがきれいで、しっかりとしたバスケットは、籐バスケットとちょっと差をつけたおしゃれを楽しみたいという上級者におすすめ.
ZUTTO