JPY ¥5,500
池内規行/回想の青山光二 資料で読む「最後の文士」の肖像    HMV&BOOKS online


JPY ¥1,980
死と対峙して語る澄明な心境と感概。孤高の文士が死の直前に語った"人生最後の志"。生の真実を詠む珠玉の句集「歳月」「余色」を併録。   Honya Club.com


JPY ¥1,282
昭和35年2月1日、高見順はほぼ10年ぶりに日記の筆をとった。安保条約問題にはじまる激動の世相を背景に、昭和史を題材とした大作『いやな感じ』『激流』執筆のかたわら、近代文学館建設に奔走する姿は最後の文士といわれた高見の思索と行動を浮彫りにする。発病直前の昭和38年10月迄を収録する。   Honya Club.com


JPY ¥598
自己について、書くべきときが来たようだ。自己を愛するが故に、容赦なく剔抉する。自己のうちの不潔をのこらずさらけ出して、自己を不潔から救う―。時は太平洋戦争終戦直後の昭和21年。40歳になった作家の血を吐くような声が聞こえてくる。これは「敗戦日記」の続篇といえる、"最後の文士"の生き様の記録である。   Honya Club.com


JPY ¥1,760
昭和が豊かさの頂点にあり、文壇バーがその象徴として君臨していた頃、ひとりの女がひっそりと夜の扉を叩いた。九州の料亭の娘に生れ、美貌ゆえに数奇な運命を強いられた女。彼女は一躍、銀座の華となって文士達の両眼を釘づけにした。銀座が不夜城を誇り、地方が活力に満ちていた昭和。不可能の文字などないと誰もが信じたあの頃。しかし大輪の華は呆気なく逝った…。ノスタルジックな昭和小説。銀座の夜はこの女のためにあった――昭和ノスタルジー溢れる長編小説! 昭和四十年代の東京に花開いた文壇バー。その拠点たる銀座で、文士たちの両眼を虜にし、「最後の女給」と謳われた女。九州の料亭の娘に生れ、美貌ゆえに数奇な運命を強いられたその短くもパワフルな生涯を、姪の眼から辿った長編小説。銀座が不夜城を誇り、地方が活力に満ちていた昭和を、ノスタルジーたっぷりに再現する。   Honya Club.com


JPY ¥1,760
人間の本来の姿は遊ぶ事だと説きながら、そして生き続ける人間の面白さと悲哀を描いた最後の文士団鬼六。珠玉の自薦エッセイ集。春の章(ジャパニーズ・チェス;ショパンの調べ ほか)夏の章(牛丼屋にて;フグの喰べ方教えます ほか)秋の章(知らぬが仏;取材作家 ほか)冬の章(駒くじ ほか)   Honya Club.com

(PR) 赦す人

JPY ¥869
昭和6年。文士と親しく交流する女優の母と相場師の父との間に鬼六は生れた。純文学を志すが挫折、酒場経営で夜逃げ、一転中学教師を経て、SM作家として莫大な稼ぎを得る。しかし、映画製作や雑誌の発行に乗り出し破産。周囲は怪しげな輩が取巻いていた…。栄光と転落を繰返す人生は、無限の優しさと赦しに貫かれ、晩年に罹患した病にさえも泰然としていた。波瀾万丈の一代記。御殿を追われて少年時代はじめての夜逃げ純文学作家として教壇とSM小説奇妙な隠遁生活「エロ事師」開眼鬼プロの興亡不貞の季節「新宿の殺し屋」現るすべてを将棋に最後の愛人遊びの果てに昭和6年。文士と親しく交流する女優の母と相場師の父との間に鬼六は生れた。純文学を志すが挫折、酒場経営で夜逃げ、一転教師を経て、やがてSM作家として莫大な稼ぎを得る。だが、映画製作や雑誌の発行に乗り出し破産。周囲は怪しげな輩が取巻いていた……。栄光と転落を繰返す人生は、無限の優しさと赦しに貫かれ、晩年に罹患した病にさえも泰然としていた。波瀾万丈の一代記。   Honya Club.com


JPY ¥1,210
連続テレビ小説「花子とアン」葉山蓮子のモデル、歌人・柳原白蓮。短歌と写真でひもとく"真実の白蓮"。林真理子×東直子対談「白蓮」を語る。第1章 白蓮の生涯―激動の前半生から清福の晩年まで(出自に翻弄された少女期;最初の結婚、村岡花子との出会い;二度目の結婚で福岡へ、短歌への傾倒;『蹈繪』出版、華やかな交遊関係;宮崎龍介との出会い;世間を揺るがした「白蓮事件」;実家での幽閉、そして運命の関東大震災;ついに手に入れた平穏な日々;愛息の戦死、「悲母の会」結成へ;最後の歌集『地平線』刊行。龍介に見守られて…)第2章 白蓮の秀歌―馬場あき子選(「白蓮の人生に添う歌」;前期・九州に嫁ぎ、伊藤伝右衛門との結婚生活のなかで紡いだ歌―歌集『蹈繪』『几帳のかけ』『幻の華』より;中期・宮崎龍介との恋愛、出奔を経て、二児の母となり紡いだ歌―歌集『紫の梅』『流轉』ほかより;後期・息子の死を乗り越え、平和活動に従事しながら家族との日常を紡いだ歌―歌集『地平線』より)第3章 対談 林真理子×東直子 現代女文士「白蓮」を語る歌人・柳原白蓮の波乱の生涯を、約70点の秘蔵写真や資料、珠玉の短歌100余首からひもとく。「白蓮れんれん」の著者・林真理子と、歌人で小説家の東直子のスペシャル対談も収録。   Honya Club.com


JPY ¥1,320
死を怯える詩、生死の深淵を凝視する詩、若き命にエールを送る詩、自らの生を肯定する詩―。激動の時代に大いなる足跡を残した"最後の文士"が、人生の最後に到達した、珠玉の詩群。時代を超えた人間の真実がここにある。野間文芸賞受賞。死の淵より(死者の爪;三階の窓;ぼくの笛;帰る旅 ほか)「死の淵より」拾遺(おそろしいものが;この埋立地;心のけだもの;心の部屋 ほか)「わが埋葬」以後(奴の背中には;まだでしょうか;揺れるブランコ;醜い生 ほか)つめたい煉瓦の上に/蔦がのびる/夜の底に/時間が重くつもり/死者の爪がのびる(「死者の爪」)。死と対峙し、死を凝視し、怖れ、反撥し、闘い、絶望の只中で叫ぶ、不屈強靱な作家魂。醜く美しく混沌として、生を結晶させ一瞬に昇華させる。"最後の文士"と謳われた高見順が、食道癌の手術前後病床で記した絶唱63篇。野間文芸賞受賞作。食道がんに冒され死に直面しながら、自らの生を透徹した眼差しで見つめ、文学的営為の限りを尽くし至高の韻文へと昇華させた、絶唱。野間文芸賞受賞。※本書は、1993年2月刊、講談社文芸文庫『死の淵より』を底本としました。   Honya Club.com


JPY ¥1,014
ガンがこわくて文士がつとまりますか―。高見順は病床にあっても、執筆活動と近代文学館開設に献身しつつ、ガンと闘う日々を日記に記録しつづけた。否応なく迫る死に対し、旺盛な読書と思索は死の1月前まで続く。最後の言葉は「みんなによろしく…」であった。昭和40年1月から8月迄を収録。   Honya Club.com


JPY ¥1,980
横光・川端・片岡時代(石川達三)逍遙先生(承前)最初の印象など(稲垣達郎)言海に漂う(開高健)秦豊吉、水野仙子の書簡(吉田精一)慈眼寺の墓(芥川比呂志)志賀さんの思い出(桑原武夫)わが同人誌歴(田村泰次郎)二人の文士(三木卓)水曜会と元禄屋敷界隈―「三田文学」を繰りながら(庄野誠一)最後の城主の死(前田愛)〔ほか〕   Honya Club.com


JPY ¥858
1989年に没した後も、なお衰えぬ人気を誇る異能の男。己をめぐる人間関係を醒めた眼でつかみ出す純文学作家、色川武大。もうひとつの顔は、ギャンブルに命を削る男たちを描き続けた無頼の文士、阿佐田哲也。このふたりの名前によるエッセイ・コレクション、ついに刊行開始!第1巻では、賭場での身の処し方など、アウトローとして生きるための気構えを伝える。最後の無頼漢―つかこうへいによるインタビュー1 渡世(さて、なにから―の章;男女共学じゃないから―の章;九勝六敗を狙え―の章 ほか)2 勝負(狼諸氏に;焼跡ギャンブル時代;第四章(『Aクラス麻雀』「基本的な十章」より三篇) ほか)3 文学(「離婚」と直木賞;逸すべからざる短篇;文体についてかどうかわからない ほか)   Honya Club.com


JPY ¥726
廃墟と化した東京に、やがて人々の活気が甦る。写真家・林忠彦氏の貴重な記録。誰か故郷を想わざる占領の時代焼け跡・闇市戦災孤児の街甦った青春裸と夢ニコヨンの哀歓戦後の象徴・上野駅おんな言葉の警察官空手チョップと赤バットスター誕生最後の文士街へ出た皇太子帰らざる日々スルメと焼酎戦後社会風俗年表   Honya Club.com


JPY ¥1,923
「やりたくないことはやらないの」という戦後派天才老人・山田風太郎が、その独自の横着人生哲学を披瀝しつつ、食について、死について、日本について、尊敬する文士や歴史上の人物について、縦横に語る、最初にして最後、興趣尽きせぬ、極上の人生論。第1章 近況について―酒もたばこもやめて長生きしても仕方ない。第2章 食・病・死について―人生の最大事たる死は、大半偶然にやって来る。第3章 女性・漱石・乱歩について―僕の小説には全て、女は美人しか登場しない。第4章 歴史の中の人物について―勧善懲悪は気持ちよいが、悪人には興味あるねえ。第5章 明治について―明治には偉人が多いが、明治という時代は恐ろしい。第6章 人生について―やりたくないことはやらないのが、僕の人生のモットーかな。   Honya Club.com


JPY ¥2,035
3月生まれの幼年期から、めくるめく修業時代を経て、鮮烈なデビューへ―。戦後の文学を彩った、文豪たちとの愛憎劇と、妻がある身の最低男の、華麗なる遍歴と、不埒な煩悶と。最後の文士・島田雅彦による自伝的青春私小説!第71回読売文学賞【小説賞】受賞恥多き君の人生に、花束を!「誰にでも少年時代はあるが、誰もがそれに呪われている。」3月生まれの幼年期から、めくるめく修業時代を経て、『優しいサヨクのための嬉遊曲』での鮮烈なデビューへと――。「オレは必ず小説家になり、空回りと空騒ぎに終始した恥ずべき高校時代を全て書き換えてやる」と誓った高校時代。「英語とロシア語両方できれば、世界の美女の半分に自分の思いを伝えられる」とロシア語漬けの大学時代。ソビエト留学中に知り合った男性に、小説を持ち込むことを勧められ、『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビュー後、芥川賞候補になるも、その後5回も落選するとは想像もしなかった。そして、酒の席で知り合った文豪たち――埴谷雄高、大岡昇平、安部公房、後藤明生、古井由吉、中上健次たち――は、君に伝統を保守する正統なんか目指さずに異端のままでいよ、と教えられた。そしてその間に繰り広げられた、妻がある身の最低男による華麗なる遍歴と、不埒な煩悶に翻弄される日々……。デビューから36年を経た著者が赤裸々に物語る、自伝的青春「私」小説!【著者略歴】島田雅彦(しまだ・まさひこ) 1963年、東京都生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業。在学中の83年に『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビュー。84年『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞、92年『彼岸先生』で泉鏡花文学賞、2006年『退廃姉妹』で伊藤整文学賞、08年『カオスの娘』で芸術選奨文部科学大臣賞、16年『虚人の星』で毎日出版文化賞を受賞。主な著   Honya Club.com


JPY ¥2,200
戦前は―芥川賞・直木賞を育てた編集者。戦後は―短編小説の名手。昭和文壇の中心にあった永井龍男初の評伝。第1部 永井龍男の少年時代―明治三七(一九〇四)年‐大正八(一九一九)年(幼年時代;小学校時代 ほか)第2部 新進作家・永井龍男―大正九(一九二〇)年‐昭和二(一九二七)年(一六歳の新人作家;加藤武雄の弟子 ほか)第3部 編集者・永井龍男―一九三〇年代‐終戦(一九四五)(文藝春秋社編集者;「酒徒交伝」 ほか)第4部 短編小説の名手・永井龍男―一九四五年‐一九七〇年代前半(専業作家への道;流行作家・永井龍男 ほか)第5部 文化功労者・永井龍男―一九七〇年代後半‐永眠(一九九〇)(文壇の重鎮として;最後の鎌倉文士 ほか)   Honya Club.com


JPY ¥1,309
「書け、病のごとく書け」と、自らを追いつめるほどに創作の意味を問い続けた"最後の文士"高見順が遺した戦中日記。そこには貸本屋「鎌倉文庫」設立の経緯、文学報国会の活動などが詳細に記録されており、戦時下に成し得ることを模索し、文学と格闘した作家の姿がうかがえる。膨大な量の日記から昭和二十年の一年間を抜粋収録。   Honya Club.com


JPY ¥660
新聞連載時より話題沸騰!"最後の文士"にして"反時代的毒虫"たる著者が、老若男女からの投稿による身の上相談に答える。妻子ある教師の「教え子の女子高生が恋しい」、主婦の「義父母を看取るのが苦しい」…これら切実な問いに著者が突きつける回答とは。運、不運で人生が決まるの?(大学4年生22歳)車谷先生でも夫婦仲がいいのに(会社員男性50代)教え子の女生徒が恋しいんです(男性高校教師40代)心配に取りつかれています(無職女性80代)ケチで、みみっちい夫に幻滅(共稼ぎ主婦37歳)人の不幸を望んでしまいます(主婦46歳)義父母の同じ自慢話にうんざり(主婦30代)40年連れ添った妻の浮気で(無職男性66歳)憎しみを癒やしたいのです(主婦40代)健康な人に嫉妬してしまいます(女性30代)〔ほか〕   Honya Club.com

(PR) 花筐

JPY ¥825
『火宅の人』でその名を全国に知らしめた"最後の無頼派文士"その処女作品集に収められた表題作「花筐」は、十代の大学予備校生たちの愛と友情を瑞々しく描いた青春の記年碑ともいえる一作である。ほかに檀一雄自身の南極捕鯨船への乗船体験を元に描いた「ペンギン記」、自伝的な「白雲悠々」「誕生」、そして「元帥」「光る道」等、多面的な魅力の作品を収録。大林宣彦監督が映画化した檀一雄の原作小説 『火宅の人』でその名を全国に知らしめた"最後の無頼派文士"檀一雄。その処女作品集に収められた表題作「花筐」は、十代の大学予備校生たちの愛と友情を瑞々しく描いた青春の記念碑ともいえる一作。病魔と闘いながら大林宣彦監督が自身で脚本を書きあげ、撮影にのぞんだ映画『花筐』は監督の執念の結実でもある。ほかに檀一雄自身の南極捕鯨船への乗船体験を元に描いた「ペンギン記」、自伝的な「白雲悠々」「誕生」、そして「元帥」「光る道」等、多面的な魅力の作品集を収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 大林監督の映画化に伴い、緊急復刻した作品です。   Honya Club.com


JPY ¥3,080
文豪や詩人、画家たちのサイドストーリー。川端康成の心を揺らした古賀春江、芥川龍之介の人生を写す河童の絵、鏑木清方と麻生三郎の三遊亭円朝をめぐる縁、澁澤龍彦の生前最後の本の注文書…読み出すと止められない、33話の名エッセイ。1 美術と文学(志賀直哉と「美術」;高村光太郎―パリで秘密にしたもの;高村光太郎の留学体験 ほか)2 詩と絵画(村山槐多の詩と絵画;萩原朔太郎の装幀;西脇順三郎の絵 ほか)3 文学散歩("かまくら文士"の片影;安岡章太郎展の一隅;近藤啓太郎『大観伝』にまつわる消された話 ほか)4 描かれたものがたり(美術と文学の共演)   Honya Club.com


JPY ¥2,420
古今の名文を鑑賞しつつ最後の「文士」が伝授する小説(文章)作法の極意。自然のエロス―『雪国』生き物の死―『城の崎にて』感覚とモンタージュ―『上海』思想と感情―『草枕』光と影―『陰翳礼讃』ある死生観―『虫のいろいろ』死の凝視―『或阿呆の一生』詩美的感覚―『檸檬』性の描写―『青べか物語』油絵的文体―『生れ出づる悩み』〔ほか〕   Honya Club.com


JPY ¥1,760
「打算的人間」とは、すなわち「近代人」ということである。私は近代人と付き合っているうちに、次第に、もう人間ではいたくないな、と思うようになってきた…。最後の文士による痛烈な現代日本社会批判。〈車谷長吉〉昭和20年兵庫県生まれ。慶応義塾大学文学部独文科卒業。「鹽壺の匙」で藝術選奨文部大臣新人賞、三島由紀夫賞、「赤目四十八瀧心中未遂」で直木賞、「武蔵丸」で川端康成文学賞を受賞。    HMV&BOOKS online


JPY ¥1,676
滋味あふれる人生。食通、映画狂、猫好き、スケッチ三昧、フランス憧憬…。鬼平、小兵衛を生んだ"最後の文士"の魅力を味わい尽くす決定版。東京人の故郷(浅草(池波正太郎);町っ子の魅力(川本三郎);花見とだんご(池波正太郎) ほか)絵筆、映画、食べること、そして猫―池波正太郎が愛したもの(絵筆と共に(池波正太郎);才気煥発で絵の才能もあった小学生時代(横田敬二;浜田光雄);映画を楽しんだ四十年(池波正太郎) ほか)池波正太郎 人と文(最後の文士(逢坂剛);「真田もの」の世界を覗く(久間十義);鬼平流ことばのスタイル(池内紀) ほか)   Honya Club.com


JPY ¥2,970
関東大震災後、虐殺された大杉栄の復讐に失敗したアナーキスト・加柴四郎。「生の拡充」を希求して夜の町を彷徨し、ファシストや軍と結託。韓国や上海での要人暗殺に加担、やがて日中戦争へ…。最後の文士・高見順、畢生の長篇小説が単行本未収録作品を加えて、いま甦る!「北一輝・大魔王観音」「革命的エネルギー」など、スピンオフ3編を併録。アナキズム。テロリズム。エログロ。ファッショ。亜細亜。そして戦争。躍動する魂。ディープなスラング。これは前史なのか、あるいは現在の私たちなのか?関東大震災後、虐殺された大杉栄の復讐に失敗したアナキスト・加柴四郎。「生の拡充」を希求して夜の町を彷徨し、ファシストや軍と結託。韓国や上海での要人暗殺に加担すると、やがて日中戦争へ……。最後の文士・高見順、畢生の長篇小説に、「北一輝・大魔王観音」「革命的エネルギー」など、スピンオフ3編を併録する。書き下ろし解説=栗原 康   Honya Club.com


JPY ¥3,080
泉鏡花、島崎藤村、成島柳北等の大家から今や忘れられた小説家まで。古今東西の文献を博捜し、ユニークな視点から明治・大正文学史を考証的に研究した"最後の文士"木村毅の代表作。文壇モデル考水平部落解放運動と文芸水平民族文献の研究明治の社会主義小説南蛮文学解説翻訳文学雑考女ヒロイン列伝小説に現れたモダン・ガール明治・大正文学と経済意識〔ほか〕   Honya Club.com

(PR) 文身

JPY ¥1,760
好色で、酒好きで、暴力癖のある作家・須賀庸一。業界での評判はすこぶる悪いが、それでも依頼が絶えなかったのは、その作品がすべて"私小説"だと宣言されていたからだ。他人の人生をのぞき見する興奮とゴシップ誌的な話題も手伝い、小説は純文学と呼ばれる分野で異例の売れ行きを示していた…。ついには、最後の文士と呼ばれるまでになった庸一、しかしその執筆活動には驚くべき秘密が隠されていた―。真実と虚構の境界はどこに?期待の新鋭が贈る問題長編!   Honya Club.com


JPY ¥1,870
焼け跡、カストリ焼酎、ヒロポン…混沌の時代を彩った小説家の群像!現役最高齢、"最長不倒作家"の記憶。無二の親友、織田作之助の死太宰治、グッド・バイ偉大なる嘘つき坂口安吾最後は菩薩、林芙美子ヒロポン、アドルム、田中英光論争をけしかける花田清輝凄まじい勢いで書く丹羽文雄手を握りしめる舟橋聖一カンパにも超然、埴谷雄高三島由紀夫の白い手袋新宿の雑踏に消えた梅崎春生色川武大と語った「博打と小説」「あいつを殺す」と笹沢左保は言った後ずさりした木々高太郎芝木好子が見せた涙五十年来の友、田宮虎彦の死戦中・戦後・現代と3つの時代を生き抜いてきた作家・青山光二。盟友・織田作之助との青春時代や、太宰治、坂口安吾、林芙美子ら、混沌の時代を彩った文士たちの素顔を語る。現役最高齢"最長不倒作家"の記憶。   Honya Club.com


JPY ¥935
「何か喰いたい」臨終の漱石は訴え、葡萄酒一匙を口に、亡くなった。鴎外はご飯に饅頭を乗せ、煎茶をかけて食べるのが好きだった。鏡花は病的な潔癖症で大根おろしも煮て食べたし、谷崎は鰻や天ぷらなど、こってりした食事を愉しんだ。そして、中也は酒を食らって狂暴になり、誰彼構わず絡んでいた。三十七人の文士の食卓それぞれに物語があり、それは作品そのものと深く結びついている。夏目漱石―ビスケット先生森鴎外―饅頭茶漬幸田露伴―牛タンの塩ゆで正岡子規―自己を攻撃する食欲島崎藤村―萎びた林檎樋口/一葉―ドブ板の町のかすていら泉鏡花―ホオズキ有島武郎―『一房の葡萄』与謝野晶子―一汁一菜地獄永井荷風―最後に吐いた飯つぶ〔ほか〕   Honya Club.com


JPY ¥2,200
文"に生きた父たちの熱きドラマ。父と子の魂が綴る一冊。石川淳―つくづく思う作者の意図(石川真樹)石川達三―「一匹狼」と鎌倉文士、父が望んだ「最後の自由」(竹内希衣子)石田波郷―背中の傷跡、血のビフテキ(石田修大)石塚友二―旅立ちの句(石塚光行)泉鏡花―花二つ、明星に(泉名月)伊東深水―父の「宝物」、かわいい父(朝丘雪路)井上光晴―声・酒・嘘、父のリズム(井上荒野)太田水穂―水穂と鎌倉、水穂の交友、嗜好、人柄(太田青丘)岡本太郎―川端家の居候、お腹に入る前から、と魯山人(岡本敏子)奥村土牛―人間・奥村土牛、鎌倉で描いた作品『室内』(奥村勝之)〔ほか〕父親とは、夫婦とは、家族とは…。石川淳、伊東深水、山田耕筰ら、芸術・文学に生きた「父」たちの素顔を、息子、娘たちが描く。家族のあたたかな「絆」が確かに存在した時代を映し出す1冊。   Honya Club.com


JPY ¥534
最後の文士"高見順が、第二次大戦初期から死の直前まで、秘かに書き続けた精緻な日記は、昭和史の一等資料たるのみならず、日記文学の最高峰の一つとなった。ここに収録された昭和20年の記録は、自己をも押し流しながら破局へと突き進む日本の悲劇を、仮借ない文学者の目をもって、率直に活写したハイライトの部分である。   Honya Club.com


JPY ¥814
志ん朝の落語からプルーストまで、坂本龍馬の手紙からコナン・ドイルまで。古今東西の名著からマイナー作家の愛すべき作品までを、ひたすら味わい尽くした、最後の読書案内。学究のパリ、文士のパリ「うそ!」へのジャンプ声が聞こえる、姿が見える言葉の魔術師多芸多才と、一芸と「新しい人」はじめて出合う西欧巻おくあたわず「世界でもっとも平静な書物」色とりどりの夢幻と卓抜なユーモア〔ほか〕   Honya Club.com


JPY ¥1,014
最後の鎌倉文士永井竜男   Honya Club.com


JPY ¥1,870
テレビディレクター30年の著者が、ドキュメンタリー制作の過程で邂逅した人々の、まなざしに宿った力と背後に広がる世界を綴ったエッセイ集。近現代史のなかで葛藤した人々の、戦争や不条理な権力に翻弄された経験に裏打ちされた言葉が、重く深く、体の奥に染みこむ。静かな光―カズオ・イシグロ(ノーベル文学賞受賞作家)鎮魂の祈りをこめて―西村勇夫(長崎・浦上の潜伏キリシタン子孫、被爆者)老酔狂の意志と矜持―西部邁("保守の論客"といわれた思想家)赤い背中の悲しみ―谷口稜曄(被爆体験を世界で語り伝える)父なるまなざし―後藤文雄(カンボジア難民に尽くす型破り神父)傷ついた少年の心―メアス・ブン・ラー(元ポル・ポトの少年兵、カンボジアで教育支援)本土に問う―大田昌秀(元鉄血勤皇隊員、元沖縄県知事)人と人のあいだ―無着成恭(「やまびこ学校」の実践、教育者、僧侶)大切なものは何―本田哲郎(カトリック神父、大阪釜ヶ崎の労働者の中で働く)涙の理由―義父と実母(二人の死に直面して考えたこと)教育は国家のものじゃない―大田堯(教育界のレジェンド、日本子どもを守る会名誉会長)少年のような、それでいて鋭く―ドナルド・キーン(日本文学・日本文化研究の第一人者)国境を越えたブルース―新井英一(コリアンジャパニーズの歌手)見えない糸―檀一雄("最後の無頼派文士"、直木賞作家)大津波と万里の長城―田畑ヨシ(田老の二度の津波を語り継ぐ絵本作家)哀しみに満ちた奥にあるものは―李鶴来(訴え続ける韓国人元BC級戦犯)奪われた日々―三人の女学生たち(長崎の兵器工場で魚雷作りに従事して被爆)遠い祖国―加藤登紀子(歌手デビュー55年、未来へ)パーパ、来訪―フランシスコ(日本に特別の思いを寄せるローマ教皇)信と義に殉じて―中村哲アフガニス   Honya Club.com


JPY ¥3,080
大正デモクラシーを継承した昭和初年は、西洋風の生活スタイルが日常生活の中に取り入れられ、徐々に浸透していった時代であった。この時代の表現者の「華」として登場した伊藤整を彩る愛と性、最後の文士といわれる高見順の修羅の人生、リンチ共産党事件を身近で経験した平野謙とその周囲の人々、転向時代を獄外十二年で生き抜いた中野重治・原泉夫妻の絆、川端康成と「雪国」のモデル、井伏鱒二の知られざる恋などを活写して、この時代の文壇の実相に迫る。第25章 伊藤整の性と愛第26章 最後の文士高見順の修羅の人生第27章 平野謙が経験したリンチ共産党事件第28章 中野重治と原泉の転向時代第29章 「雪国」の駒子第30章 井伏鱒二の恋文西洋風の生活スタイルが暮らしの中に浸透していく昭和初年。新しい時代の「華」として登場した伊藤整の愛と性、平野謙とスパイリンチ事件、中野重治の転向、井伏鱒二の初恋など、モダンと転向の時代の作家らを活写。   Honya Club.com


JPY ¥628
【事件編】▼PROFILE▼FILE.1 三つ子別荘殺人事件/主な登場人物/♯1 「目撃者は…!?」/♯2 「三つ子の容疑者」/謎を解け!▼FILE.2 名陶芸家殺人事件/主な登場人物/♯1 「陶芸家達の企み」/♯2 「動かぬ証拠」/謎を解け!▼FILE.3 ミステリー作家失踪事件/主な登場人物/♯1 「蒸発した文士」/♯2 「1/2の頂点」/謎を解け!▼FILE.4 本庁の刑事恋物語/主な登場人物/♯1 「桜田門の変!?」/♯2 「警部の推理」/謎を解け!▼FILE.5 最後の上映殺人事件/主な登場人物/♯1 「チネ・チッタ」/♯2 「鏡の中の真実」/謎を解け!▼FILE.6 金融会社社長殺人事件/主な登場人物/♯1 「指をペロッ!?」/♯2 「魔法を使った!?」/謎を解け!▼FILE.7 天下人の城殺人事件/主な登場人物/♯1 「天下人の城」/♯2 「天下人の宝」/♯3 「時を越えて…」/♯4 「浪花勧進帳」/謎を解け! 【解決編】▼FILE.1 三つ子別荘殺人事件/犯人は誰だ!?/「哀しき兄弟の絆」/これが真実だ!▼FILE.2 名陶芸家殺人事件/犯人は誰だ!?/「音で殺す!?」/これが真実だ!▼FILE.3 ミステリー作家失踪事件/犯人は誰だ!?/「フランスにて…」/これが真実だ!▼FILE.4 本庁の刑事恋物語/犯人は誰だ!?/「意外な敵」/これが真実だ!▼FILE.5 最後の上映殺人事件/犯人は誰だ!?/「夢の場所」/これが真実だ!▼FILE.6 金融会社社長殺人事件/犯人は誰だ!?/「悪魔の呼び声」/これが真実だ!▼FILE.7 天下人の城殺人事件/犯人は誰だ!?/「悲しみの虎の巻」/これが真実だ!●本巻の特徴/「事件編」と「解決編」の2冊セットによる特別編集コミックス第2弾! 7つの事件を収録した本編に、登場人物と推理のヒントをまとめた解説がついて、キミの"名探偵度"が一目でチェックできるよ!   Honya Club.com


JPY ¥2,860
山田邦紀/今ひとたびの高見順 最後の文士とその時代    HMV&BOOKS online


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現代文学の荒野に逆説的に黄金時代を現出させた11人の作家たち―ミラン・クンデラ、サルマン・ラシュディ、大江健三郎、カルロス・フエンテスらの代表作を分析・解読しつつ、現代文学の直面する問題を世界文学の視野から鳥瞰する。作家ラシュディ(サルマン・ラシュディ『悪魔の詩』、一九八八年)技巧と真実(フィリップ・ロス『背信の日々』、一九八六年)幻滅したアイロニー(ミラン・クンデラ『不滅』、一九九〇年)物語の恐慌(マリオ・バルガス・リョサ『フリア叔母さんと三文文士』、一九七七年)エクリチュールの樹(クロード・シモン『アカシア』、一九八九年)カプリチョス(フアン・ゴンティソロ『戦いの後の風景』、一九八二年)意味の四散(ダニロ・キシュ『砂時計』、一九七二年)地獄の一季節(大江健三郎『万延元年のフットボール』、一九六七年)窮地に追い込まれた小説に関するとりとめのないノート(アラン・ロブ=グリエ『ロマネスク』『ふたたび現れる鏡』『アンジェリク、あるいは魅惑』『コラントゥの最後の日々』、一九八五年、一九八八年、一九九四年)フランス風ディヴェルティメント(ミラン・クンデラ『緩慢さ』、一九九五年)人形倒しゲーム(トーマス・ベルンハルト『絶滅』、一九八六年)逆説のための謝肉祭(カルロス・フェンテス『まだ生れていないクリストバル』、一九八七年)ミラン・クンデラ、サルマン・ラシュディら現代文学の荒野に逆説的に黄金時代を現出させた11人の作家たち。彼らの代表作を分析・解読しつつ、現代文学の直面する問題を世界文学の視野から鳥瞰する。   Honya Club.com


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最後の文士"と謳われた高見順が、食道癌の手術前後病床で記した絶唱63篇。野間文芸賞受賞。   Honya Club.com

(PR) 阿呆者

JPY ¥1,760
打算のことを、西欧では計算主義的理性と言う。その意味で「打算的人間」とは、すなわち「近代人」ということである。著者は近代人と付き合っているうちに、次第に、もう人間ではいたくないな、と思うようになって来た。―最後の文士による痛烈な現代日本社会批判。愛別離苦怨憎会苦求不得苦五陰盛苦文学の基本石見紀行西行源実朝一休もう人間ではいたくないな〔ほか〕打算のことを、西欧では計算主義的理性と言う。その意味で「打算的人間」とは、すなわち「近代人」ということである…。三島由紀夫賞、直木賞受賞の、最後の文士による痛烈な現代日本社会批判。   Honya Club.com


JPY ¥770
経済が上向けば、万事好調を装う日本社会。しかし、その先には幾重にも闇が広がっている。食と農を疎かにし、物を崇め、原子力エネルギーに突っ走り…負の部分を見ずに、すべてツケを先送りしてきた、その当然の報いが待ち受けている。ならば、いかに滅ぶべきか、死ぬべきか―敗戦の焼け野原から、戦後日本を見続けてきた作家が、自らの世代の責任を込めて、この国が自滅の道を行き尽くすしかないことを説く。著者渾身の一冊。第1章 この世はもうすぐお終いだ第2章 食とともに人間は滅びる第3章 これから起きるのは、農の復讐である第4章 すべての物に別れを告げよ第5章 また原発事故は起こる第6章 滅びの予兆はあった第7章 上手に死ぬことを考える第8章 安楽死は最高の老人福祉である第9章 日本にお悔やみを申し上げる自ら滅びゆく戦後日本。救いなき民族への挽歌…。右へ進もうが、左に行こうが、日本のお先は真っ暗闇。日本はもう一度焼け野原になるしかないことを万感を込めて謳う、「最後の文士」野坂昭如、渾身の檄文。   Honya Club.com


JPY ¥5,500
青春時代からの親友・織田作之助や太宰治との交流。そして、戦後は仁侠小説で一時代を築き、最愛の妻を描いた「吾妹子哀し」によって、90歳で川端康成文学賞を受賞した「最後の文士」=青山光二。代筆や古書店との交流など、長年にわたる生々しいエピソードを活写した、愛悼のメモワール。詳細を究めた年譜、全著作目録、秘蔵写真を駆使した文学アルバムを収録。青山光二 文学アルバム 1913‐2008第1部 回想の青山光二(青山光二先生との出会い;無頼文学研究会;著書の収集;平林たい子文学賞;色紙について;頼まれごと;わたしの出版記念会;署名本;耳鳴りと心臓発作;書卸しの苦労;著作目録と年譜の作成;想い出断片;兵庫・神戸とわたし;お別れ)第2部 書誌と年譜(刊行目録;年譜 附著作目録)   Honya Club.com


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明治、大正、昭和、平成の四代を生き、95歳まで書きつづけた作家井伏鱒二さん。その執筆の様子や健康管理、また人づきあいなど処世の術のあれこれを、44年ものあいだ酒はもとより、釣り、作陶、写生などのお伴をした元「群像」編集者が記す。"最後の文士"と人生の至福の時を過ごした者の心ゆたかな思い出。その日初対面のころ幼少時代ハモニカ横丁年下の友人幸富講盆暮会釣師の誇り叱られた話好きな詩〔ほか〕   Honya Club.com

(PR) 埋れ木

JPY ¥990
生誕100年をむかえる「最後の文士」吉田健一が遺した最後の長篇小説作品。無為な日々を送る主人公が友人たちと時に飲み、語らいながら、急激に変貌していく東京を彷徨う。「ただ生きていればいいのさ、」と、自分に対して自分を偽ることなく、自在にして豊穣な言葉の彼方に生と時代への冷徹な眼差しがさえわたる、比類なき魅力をたたえた吉田文学の到達点。高く評価されてきた名品をはじめて文庫化。   Honya Club.com


JPY ¥2,750
高見順は生涯を通し、どのように文学を考え、その理論を深化させていったのだろうか。生涯と作品、思想を追うことで、高見順にとっての「文学」を問う。「最後の文士」と呼ばれた高見順の作家性に光をあてる書。序論(主題について;叙述について)第1章 選ばれた文学(自我の確立と文学;アナーキズムと前衛文学 ほか)第2章 現実としての文学(「故旧忘れ得べき」―昏迷する世界;「不安の時代」と反リアリズム ほか)第3章 戦争と文学(「文学非力説」;「大東亜戦争」の下で ほか)第4章 思想としての文学(思想としての文学;「文学的現実」について ほか)第5章 生としての文学(アナーキズム―「生の拡充」としての文学;生としての文学―「いやな感じ」)高見順は生涯を通し、どのように文学を考え、その理論を深化させていったのだろうか。「最後の文士」と呼ばれた高見順の作家性に光をあて、その生涯と作品、思想を追うことで、彼にとっての「文学」を問う。   Honya Club.com


JPY ¥1,760
最後まで"己の美学"を貫き通す者たちがいた―。誇り高き十二の人生。その真髄に迫る。藤原義江―苦難がエキスとなった偉大なる粋人市川猿翁―新風を吹き込みつづけた異端の名優山本嘉次郎―反骨をさりげなく醸す大人のセンス植草甚一―"自由"と"安物"大好き人間のプライド古波蔵保好―モダンボーイの悠々たる反骨精神幸田文―好奇心と潔さに生きる生涯の淑女森雅之―知的な暗い影を光らせる感性佐治敬三―紳士と野武士が同居する財界人の輝き武田百合子―太陽の輝きと謎の魅力をたずさえた女今東光―偽悪の煙幕の内に秘めた比類なきやさしさ嵐寛寿郎―役者として男として掛け値なしの人生吉行淳之介―"少年"を隠しもった文士の斬れ味藤原義江・吉行淳之介・植草甚一・幸田文・市川猿翁をはじめとする、「ダンディズム」の香り漂う"粋人たち"…。その誇り高き12人の、今なお色褪せぬ、ありし日の横顔を描いた1冊。   Honya Club.com


JPY ¥1,320
妻子という球根を抱き養う、植木鉢の土になろうと思う。花よりも草に、草よりも土に。「老い」と「病」に立ち向かいながら絞り出した、珠玉の言葉。84年間の人生を凝縮した最新作。第1章 八十四年目の生第2章 母恋いの少年時代第3章 寺に勤まらなかった後ろめたさをいだいて第4章 愛情と恋情第5章 日々の暮らし第6章 死を前にいよよ華やぐ妻子という球根を抱き養う、植木鉢の土になろうと思う。花よりも草に、草よりも土に…。"最後の文士"水上勉が、老いと病に立ち向かいながら絞り出した、珠玉の言葉たち。84年間の人生を凝縮した最新作。   Honya Club.com


JPY ¥1,540
十四歳の夏休みに、養家の盛岡を訪れ、そこで知った親戚の少女に淡い恋心を抱いた思い出を語る表題作。家を出て、大阪での芸者との恋愛・結婚の経緯を清新に描いた「妻を買う経験」等、自伝とフィクションを綯い交ぜに、流暢な文体と精妙な会話で、人の心の機微を巧みに描いた名作五篇を収録。明治、大正、昭和の文芸界を悠々と生き抜いた「馬鹿正直」で「一徹」で「涙脆い」、白樺派最後の文士・里見〓の真骨頂。   Honya Club.com


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「恋の時間、結婚の時間の中では、美点も欠点も、可愛いところも困ったところも、崇高なところもずるいところも、余すところなくさらけだされてしまう。そこにそそられるのである」。文学を深掘りする著者が、12人の作家の生きた地に足を運んだ傑作ノンフィクション。裏事情を知ると、古典を再読したくなる!小林多喜二―恋と闘争近松秋江―「情痴」の人三浦綾子―「氷点」と夫婦のきずな中島敦―ぬくもりを求めて原民喜―「死と愛と孤独」の自画像鈴木しづ子―性と生のうたびと梶井基次郎―夭折作家の恋中城ふみ子―恋と死のうた寺田寅彦―三人の妻八木重吉―素朴なこころ宮柊二―戦場からの手紙吉野せい―相剋と和解『狂うひと―「死の棘」の妻・島尾ミホ』著者が見た、激しすぎる作家たち。恋の時間、結婚の時間、そして死までを深堀りし、作品に新たな光をあてる。(解説 永田和宏)目次1 小林多喜二――恋と闘争一度も関係をもたぬまま、借金を抱えた酌婦から身請けし、「闇があるから光がある」と恋文を送るほど愛したタキ。だが彼女は、自分は多喜二にふさわしくないと求婚を拒み、表に出なかった。若くして非業の死を遂げた作家と「永遠の恋人」。2 近松秋江――「情痴」の人愛欲の愚かさを描き尽くし、「情痴作家」と呼ばれた最後の文士。「あたしなどは人間の屑だ」。現代ならストーカーと呼ばれかねない女性への恋着を描き、正宗白鳥とは私娼を奪いあう。晩年に失明した秋江の棺に入れられた女性の写真とは。3 三浦綾子――「氷点」と夫婦のきずな敗戦の価値観の転換で、虚無に捉えられた綾子。二人の男性と婚約破棄。結核、そして自死の企て――絶望の果てで見出した光は、幼馴染みのクリスチャンの男性だった。彼もまた結核に倒れるが、その不思   Honya Club.com


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書籍/最後の鎌倉文士永井竜男 追悼号    HMV&BOOKS online


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ヒトラーを取り巻く人々の中でも、ゲッベルスの特異性は抜きん出ていた。軍隊経験を持たず、常に私服で通し、打算と無縁のヒトラー崇拝を貫き、必ず自らを「博士」と呼ばせた女誑し。良識ある市民によって選ばれた政治家でも、伝統的保守主義者でもなく、いわばよくある極石崩れの妄想狂だった、ゆがんだ逆行的モダニストが、宣伝と技術と感覚と行動力のみによって大衆を動員していった経緯を、公刊された厖大な日記によって辿る。第1部 ルサンチマンを抱く足なえの若者(夢想する高校生;根無し草のように移り気な大学生;なり損ねの文士;政治運動家への変身;ヒトラーかシュトラーサーか;ベルリンへ!)第2部 ベルリン大管区指導者ゲッベルズ(「ベルリンの戦い」;宣伝戦;選挙、ホルスト・ヴェッセル;勝利の日記)第3部 第三帝国の宣伝マン(宣伝大臣はすべてを制する;画一化は進む;再軍備・オリンピック・日独伊枢軸;オーストリア併合・バーロヴァ事件)第4部 戦時下のデマゴキー(世界大戦;総力戦;最後のあがき;ヒトラー、ベルリンに死す)   Honya Club.com


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全身を以て己が行跡を書き留める『最後の文士』の凄絶な遺作。異物浮巣青い儀式恵山岬家出話釘われは蝸牛に似て   Honya Club.com


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特集:本を直す!古くなってボロボロになっても大切な本は修復してずっと手もとに置いておきたい! というわけで本の雑誌9月号の特集は「本を直す!」。サバイバル登山家・服部文祥の壊れたお宝本をヨンネ植村愛音が修復する「本のサバイバル」に挑戦!から、古本屋と図書館の本をきれいにする具体例、正しいパラフィンのかけ方にカバ欠本を完成形にする方法、そして新メンバー加入で生まれ変わった本の雑誌シン・おじさん三人組の改装業務挑戦レポートまで、汗と涙の本の修復特集なのだあ!新刊めったくたガイドは、吉野仁がシャルロッテ・リンク『裏切り』のふりきったヒロインの造形に太鼓判!なら、藤ふくろうは2022年の夏ガイブンはリリアンと双子でスタート! 大森望がダントツに面白い韓国SF『極めて私的な超能力』に注目すれば、古山裕樹は「物語」をテーマにした『あさとほ』で不思議な深淵を体感。高頭佐和子が綿矢りさ『嫌いなら呼ぶなよ』に心底恐れ入れば、すずきたけしはオーウェル『1984』をイメージたっぷりの漫画で熟読。そして北上次郎は飛鳥井千砂『見つけたいのは、光。』が今年のベスト1だ!と断言。さあ、おじさんがすごいすごい、と大興奮の異色のディスカッションドラマを、あなたも堪能しよう! 今月のゲストは末井昭。五年前から続けるツイートにのせて「戦争絶対反対!の本」を熱く綴れば、岸本洋和は読み物作家ガイドで融通無碍の「最後の文士」石川淳の10冊を紹介。読者アンケートが「このコラボを読みたい!」で異種格闘技戦級の面白コラボに挑めば、黒い昼食会はコミック特典問題に怒り爆発(直前)! 内澤旬子がタイルに悩めば、宮田珠己は進撃の散歩で北東部は盤石。さあ、残暑厳しき折りは自宅でパラフィンをかけたりカラーコピーのカバーをかけたり、本の雑誌9月号を   Honya Club.com


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昭和38年10月、高見順はガンを宣告された。執筆活動と近代文学館開設のために奔走する日々、否応なく死と向きあう日々、病床での日常を克明に記録した日記は、「最後の文士」といわれた高見順の文学と思索の総決算でもあった。上巻は「昭和39年よ、さようなら。今年1年、こうして生きることができた!」と結ばれる。   Honya Club.com


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『思想と実生活』このふたつの間に横たはる難問を、現代文学は解決しただろうか?生涯を賭けて、この問題に挑んだ人、それが福田恒存である。彼こそ最後の文士。文学の不幸福田恒存との邂逅読書の幸運児自我の否定をもたらすもの人間の二重性日本の倫理的実情安直な「生き甲斐」の自己欺瞞信と不信の平衡感覚「一人歩き」自我が消滅するといふこと〔ほか〕   Honya Club.com