冷酷、残忍、気まぐれ、強欲。だけど惹かれる―。絵画に描かれた25人の美女たちの物語。クレオパトラ―ローマの実力者を次々と魅了した魔性の女(アレクサンドル・カバネル"死刑囚に毒を試すクレオパトラ")アグリッピナ―毒と身体を武器に、古代ローマを生き抜いた逞しき美女("ネロとアグリッピナの彫像")フレデグンド&ブルンヒルド―永遠の仇敵、王妃たちの戦い(エマニュエル・エルマン・ジョゼフ・ウォレ"短剣を暗殺者に渡すフレデグンド")カテリーナ・スフォルツァ―「復讐の鬼」と化した美女の、残虐非道の十日間(ロレンツォ・ディ・クレディ"若い女性の肖像あるいはジャスミンの婦人")ルクレツィア・ボルジア―常に事件を呼び寄せる教皇の娘(ピントゥリッキオ"聖カタリナの論争")メアリー一世―火あぶりで国民を恐怖させた、不幸で残酷な血まみれ女王(マスター・ジョン"メアリー・チューダー")カトリーヌ・ド・メディシス―目的のためなら手段は選ばない。鉄の意志を持つ喪服の魔女(エドワール・ドゥバ・ポンサン"あるルーヴル宮の朝")マリー・ド・メディシス―黒歴史を塗りつぶした王妃(ピーテル・パウル・ルーベンス"マリー・ド・メディシスの生涯―マルセイユ上陸")アルテミジア・ジェンティレスキ―いかめしいヒロインの真相(アルテミジア・ジェンティレスキ"ユディトと侍女")モンテスパン侯妃―黒魔術に溺れたフランス宮廷の妖婦(アンリ・ガスカール"モンテスパン侯爵夫人")〔ほか〕歴史上には、こんなにも「危険な美女」がいた。人々は、その恐ろしさに魅了されながら、彼女たちを題材にした芸術品を残している。時にしたたかで冷徹、時には時代に翻弄された女性たちを、名画とともに紹介。
Honya Club.com