敵か味方か、魑魅魍魎の大行進。影があるから光が見える。暗闇から浮かび上がる西洋絵画の本質。古今の名画で綴る、妖しくも美しい西洋絵画史。1 キリスト教の怪物(ヒエロニムス・ボス;ピーテル・ブリューゲル1世;ヤン・ファン・エイク;ルーカス・クラーナハ(父);ヨハネの黙示録;聖アントニウスの誘惑;聖ゲオルギウスと竜)2 ギリシャ神話の怪物(ヘラクレスの功業;ペルセウスと怪物;獣人;人魚;巨人)3 画家が幻視した怪物(ウィリアム・ブレイク;オディロン・ルドン;マックス・エルンスト;サルバドール・ダリ)大好評シリーズ「アルケミスト双書」から『闇の西洋絵画史』篇が登場!西洋美術の「闇」の側面を浮かび上がらせる、妖しくも美しい西洋絵画史シリーズ(フルカラー)。著者は編集者で評論家の〈山田五郎〉。■著者・山田五郎より西洋絵画には、教科書には載せられない「影の名画」もあれば、逆によく見る名画に「影の意味」が隠されていることもあります。けれども、今日の感覚では不健全と思える表現や寓意も、描かれた背景を知れば納得でき、見え方が変わってくるはずです。西洋絵画の本質は、その最大の特徴である陰影法と同様に、光のあたる表面だけではなく闇の側面も見ることで、はじめて立体的に浮かび上がってくるのではないでしょうか。■本シリーズの特徴・1冊1テーマを詳説・類をみないユニークな切り口・1冊あたり約70作品を掲載・コンパクトで瀟洒な造本・本物の美術の教養に・ゲームや漫画他、創作のための資料としても■シリーズ*第1期:【黒の闇】篇〈1〉悪魔〈2〉魔性〈3〉怪物〈4〉髑髏〈5〉横死*第2期:【白の闇】篇〈6〉天使〈7〉美童〈8〉聖獣〈9〉楼閣〈10〉殉教■まえがき(〈3〉怪物)怪という漢字は、何かの兆しとなる怪現象というニュアンスを含み
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