紛争地域や貧困地域、発展途上国の子どもたちへ、日本からサッカーボールを届ける旅をして20年。世界各地を歩いて見えた、目を逸らしたくなる絶望と、それでもあきらめない人々の希望。コロナ感染爆発とカンボジア一人旅前十字靱帯断裂とカンボジアカンボジア内戦と無表情の子どもたち地雷の不発弾と片脚の少年現役引退とカズと父からの言葉国立競技場とサーチライトブラジル留学と読売クラブJリーグ開幕とジーコの唾吐き二十七番目の日本代表と日韓戦ドーハの悲劇とワールドカップ〔ほか〕元プロサッカー選手、北澤豪。東京ヴェルディでJリーグ通算264試合に出場し、41ゴールを挙げてチームの黄金期を支えた。旺盛な闘争心と豊富な運動量で、日本代表としても活躍。あと一歩でワールドカップ切符を逃した「ドーハの悲劇」、崖っぷちからワールドカップ初出場を決めた「ジョホールバルの歓喜」、まさかの代表落選となった「ニヨンの衝撃」など、波瀾万丈の競技人生を疾走した。現役引退後は、解説者などを務める傍ら、世界の子どもたちを支援する環境づくりを目指している。国際協力機構(JICA)サポーターとして世界の紛争地域、貧困地域、発展途上国へ赴き、子どもたちへサッカーボールを届け続けて20年。各地を歩いて見たものは、目を逸らしたくなる絶望と、それでもあきらめない人々の希望だった−。引退後も様々なフィールドを走り続ける北澤を、ノンフィクション作家の平山讓氏が独占取材。その軌跡とビジョンを、一冊にまとめた。
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