あなたのすぐそばに、困っている子どもたちがいます。「お昼の予算は100円」という子どもがいます。「大学生って本当にいるんだ」とつぶやく子どもがいます。だけど、子どもの貧困は見えづらい。気がついたら、するべきことが見えてきませんか?日本の子どもの7人に1人が貧困という現実。連鎖を断ち切り、すべての子どもが夢や希望を持てる社会へ。第1章 大学生って本当にいるんだ(見えづらい日本の子どもの貧困;お昼代の予算は100円 ほか)第2章 教育格差の実態(教育格差の実態;家に勉強する場所がない ほか)第3章 現場で起きている奇跡(学校の先生、ダメじゃん;寄り添って教えてくれる誰か ほか)第4章 私たちが大事にしていること(NPOをはじめたきっかけ;最高の魚の釣りかたを教えたい ほか)第5章 子どもの貧困対策は「福祉」ではなく「将来への投資」(動きはじめた子どもの貧困対策;少子化と子どもの貧困 ほか)きちんとした身なり、おしゃれな子もいる、清潔感もある。スマホも持っている。でもお昼代は100 円、そして1,000 円の参考書が買えない。ひと目ではわからない「子どもの貧困」はなぜ起きているのか…。 現在、日本の子どものおよそ6人に1人が貧困の状況と言われている。厚生労働省発表「子どもの貧困率」は2009 年の14.2%から2014 年には16.3%に上昇、そして多くのメディアが「子どもの貧困」を取り上げ、政府も緊急の課題として検討を進めている。 一見それとはわからない子どもの貧困。「自己責任論」などの安易な批判や「かわいそうな子どもたち」という福祉的観点で捉えるむきもある。しかしそれは近い将来、日本経済の破綻を招きかねない重大な問題であり最優先で取り組む課題である。 本書は子どもの貧困問題を生活保護など増大する福祉コスト
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