ボイスとパイク、ヨーロッパとアジアの芸術家二人による25年に渡る壮大なコラボレーション ユーラシアを解読する。第1章 ユーラシアの創造(一九四五年までのヨーゼフ・ボイス;一九四五年から一九六二年までのヨーゼフ・ボイス;アウシュヴィッツ・ビルケナウ記念碑』;シリーズ『白鳥の知性』;『「西洋人プロジェクト」からの4冊の本』;『ユーラシア人)第2章 ヨーゼフ・ボイスとナムジュン・パイクの出会い(一九六一年のデュッセルドルフにて;ボイスの『シベリア交響曲第一楽章』;『ピアノ・アクション』;ボイスとパイクの「アジット・ポップ/デ・コラージュ」;ボイスとパイクの『二四時間』;パイクとモーマンの『できるだけ退屈に』とボイスの『グランドピアノのための等質浸潤』;パイクの『ガダルカナル鎮魂曲』;ボイスの『フェルトTV』と『ユーラシア』)第3章 ユーラシアの発展(ボイスの『自由民主社会主義国ユーラシア』;ボイスの『ユーラシアの杖』;パイクの『エレクトロニック・スーパーハイウェイ』;ドクメンタ6でのサテライト・テレキャスト)第4章 出会いと別れ(ボイスとパイクの『ジョージ・マチューナス追悼』;ボイスの『七〇〇〇本の樫の木』;ボイスとパイクの最後のパフォーマンス:日本での『コヨーテIII』)地球の陸地の40%を占める大陸、ユーラシア(Eurasia)。この一つの大地の西に位置するヨーロッパ(Euro)、東に位置するアジア(Asia)には共通する文化的ルーツがあることに目を向け、東西に分裂した世界の再構築を目指したのが、ヨーゼフ・ボイスとナムジュン・パイクによるプロジェクト《ユーラシア》である。それぞれの生い立ちに深く結びつきながら、歴史や哲学に対する深い洞察をもって構想されたこの抽象的作品を正確に理解し、二人が人類
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