「あなたのやったことは間違っている。私が正しいのだから」という考えの元、徹底的に悪の糾弾を行い懲らしめ、相手が許しを乞いても尚、激しく攻撃を続ける。時にして、相手の命を奪うこともある。いじめ、体罰、ストーカー、地域紛争、戦争。社会の揉め事の起因が、この「ひとりよがりの正義感」にあることが多い。人はなぜ、正義を振りかざし、相手を叩くと気持ちよくなるのだろう?そして、なぜターゲットを変え、何度もこの行為を繰り返すのだろう?「正義の仮面」の下に隠された現代人のかかえる数々のトラウマ、「正義を振りかざしやすくなった社会」という2つの側面から、今もっとも怖ろしい「正義依存という病」の本質に迫る。第1章 「正義」の名のもとに悪をやっつける人(激化するネット中傷;塩谷瞬の二股騒動 ほか)第2章 ネットからの快楽には依存性がある(インターネットの罠;ネット上に氾濫する情報 ほか)第3章 なぜ他人の「悪」をたたくとスッとするのか?(自分には「悪」がないかのようなふりをしようとする;他人の嘘を激しく責める嘘つき ほか)第4章 「正義」の仮面に隠された怒りと羨望(怒りとは何か?;怒りを出せないからこそ、「正義」の仮面をかぶる ほか)第5章 「正義」依存は伝染する(「正義」とは何か?;「在特会」の被害者意識 ほか)戦争、地域紛争、体罰、パワハラ、いじめ、ネット炎上…。全ての原因は「ひとりよがりの正義感の暴走」にあった。正しければ、何をやっても許されるのか。気鋭の女性精神科医が、「正義依存」という病に迫る。
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