映画を見ること、本を読むこと、音楽を聴くこと、町を歩くこと、ローカル線の旅に出ること―。ひとり迎えた老年の日々は、今日も続いてゆく。2018‐21年の日記。鉄道三昧の台湾旅。ガスタンクと鉄道のある風景。鉄道で、土地の記憶をたどる旅。台湾と北海道、島を想う。台湾文化の伝統と新しい風。「芸術の秋」を楽しむ。台湾を愛した天野健太郎さん逝く。荷風に倣って掃苔。清張の甲州好きの謎を解く。林芙美子ゆかりの町、直方に行く。「長寿建築」が残る町、山形県長井を歩く。清張ゆかりの宿と、荷風のこといくつか。高座の台湾少年工と呉明益『〓東綺譚』に登場した鳩ヶ谷に行く。寒河江で地元の人と交流する。変わる函館で、変わらない場所。台湾の布袋戯と池内紀さん。台湾の虎尾で出会った二人。猪谷から、彼岸を望む。荷風ゆかりの恵明寺に詣でる荷風を追って、桜咲く新川へ。全線開通した常磐線に乗って、富岡町へ。一人、善福寺川沿いを歩く日々。紫陽花と山高登さん。久しぶりの旅、いすみ鉄道に乗って大多喜へ。地方と東京の対立、そして台湾の鉄道同志。荷風ゆかりの墓所に参る。木村荘八と龍膽寺雄。藪原駅そして天野健太郎さんのこと。三原葉子を偲んで盛岡へ。仙山線でゆく、まわり道の旅。荷風ゆかりの地、市ヶ谷八幡に初詣。荷風の書斎を見に市川へ。門司港、小倉昭和館とごまさば。武蔵野の古寺に心和ませる。台湾で懐かしむ、日本の鉄道風景。水郷水元公園と塩見三省さん。市井の人を描く野口冨士男。近郊ローカル線に乗って児玉へ。古書店文化と諸星大二郎。ローカル線で小さな町を訪ねること、台湾の人たちのこと、コロナ禍での日々、そして荷風への思い……。独り迎えた老年の日々を綴る。2019-21年の日記。
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