これ以上の「学び方」はあるだろうか!子どもが熱意をもって目指しているものは、テストでいい点を取ることではなく、先生を喜ばせることでもなく、純粋な読み書きに関する学びと上達なのです。第1章 私たちの理想第2章 最初から本づくり第3章 ある授業から見えるもの第4章 授業の流れと大切なこと第5章 評価―学びを理解し記録する第6章 二・三年生の評価第7章 「人はどうあるべきか」について子どもと考える読まされる・書かされる授業から「子ども自身が作家となって書きたいものを書き、本にする」授業へ!米国発国語教育の最前線 日本の学校で、子どもたちは夢中で国語を学んでいるでしょうか? 本書はアメリカの「本づくり」を通じた小学校低学年の読み書き教育を紹介したもので、未来の日本の国語教育がどうあるべきかを考える上でたくさんのヒントを与えてくれます。 私は1980年代に日米の公立小学校で数年ずつ学びましたが、どちらの国でも読むことと書くことは先生に一方的にやらされるものでした。指定された教科書や本を読んでテストを受け、指示された主題で作文を書いて先生に成績をつけてもらう、という流れです。あなたはどうでしたか? そして、現在の日本の読み書き(国語)教育はどうでしょうか? 私自身の英語の授業もそうですが、まだまだ教師主導の授業が一般的で、多くの子どもは受動的な学びに終始しています。しかし、それでよいのでしょうか? 子どもたちの意欲や能力を最大限に引き出すにはどうすべきでしょうか? この本に一つの答えがあります。 10年ほど前に私は「ワークショップ形式」で書くことを教えるライターズ・ワークショップ(日本語では「作家の時間」)という教え方を知り、教育観が大きく変わりました。この教え方はアメリカではコロンビア大学
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