著者が東京大学で行なった20年近くの講義に基づいて書き下ろした、わが国最大のアメリカ文学史講義。第1巻は、南北戦争まで。アメリカ文学の全体像―ピルグリム・ファーザーズの植民地時代からポール・オースターの21世紀までアメリカ文学の独自性―時間的な積み重ねを欠いた空間で新しい社会の可能性を求める若者の文学アメリカ文学の「ロマンス」性―ヨーロッパ型の小説よりも深遠な真実をあくまでも追究するアメリカの「ロマンス型」の小説ウィリアム・ブラッドフォード、ジョン・ウインスロップ、アン・ブラッドストリート―アメリカ文学の原点ピューリタニズムの光と影―ピューリタニズムの理解なしにアメリカの理解は不可能ピューリタニズムとアメリカ文学―アメリカ文化・文学に計り知れない影響を及ぼしたピューリタンの神学と現実認識エドワード・テイラー―20世紀に発見されたピューリタン時代最大の詩人キャプテン・ジョン・スミス―「アメリカ最初のラブロマンス」の歴史的背景夢の楽園と現実の荒野―新大陸アメリカの自然がはらんでいたパラドックス「アメリカの夢」と「アメリカの悪夢」―「夢の中で責任は始まる」(In dreams begin responsibilities―Delmore Schwartz)〔ほか〕著者の20年近くの講義をもとにしたアメリカ文学史講義。古典から現代まで主要作家を重点的に扱い、文学史的に関係するエピソードなども紹介。本巻には、アメリカ文学史の全体像から南北戦争までの作家を収録。
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