「テレビジョンは死なない」―「われわれ」のメディアに向けた再生のシナリオ。ここ数年でテレビの社会的ポジションは明らかに変わった。不祥事、不信、テレビ離れ。融合の名のもとに放送を呑み込もうと虎視眈々の通信事業者。しかしそもそもメディアはこのようなパワーゲーム的文脈で語られるだけでいいのだろうか。本書は、過去5年間に起こったテレビ事件簿と実施された調査結果を読みなおすことから、社会システムとしてのメディアを"リ・デザイン"する視座を提案する。それは私たち自身とその情報環境との関係を"コンタクト"(接触)の次元から問い直す、根源的かつ実践的なアプローチである。序章 メディア・コンタクトとは何か第1章 テレビを見ることをめぐる諸問題―視聴行動と社会規則(視聴率データは、なにを教えてくれるのか;メディア・コンタクトと揺らぐ行動規範)第2章 デジタル化するメディア・コンタクト(テレビとインターネットの本当の関係;テクノロジーと環境認識)第3章 新しく公共圏をデザインする(放送の公共性とは何か;新しい公共圏にむけて)過去5年間に起こったテレビ事件簿と実施された調査結果を読みなおすことから、社会システムとしてのメディアを「リ・デザイン」する視座を提案。人とその情報環境との関係を「コンタクト」の次元から問い直す。
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