神々との接触(コンタクト)、空間・時間的共在。宗教の復興によって私たちの世界がどう変化していくのか、それを見きわめ、あらたな世界の可能性を呈示する。第1部 呪術・宗教実践に向けて(虚焦点としての「真正性」―ガーナの神霊祭祀におけるディアスポラ司祭とガーナ人司祭の交渉を通して;主体化をめぐる複数の回路とトランスカルチュレイション―マルタにおける告解の事例から ほか)第2部 夢・呪物・呪術の変容(コンタクト・ゾーンにおける夢見―一九世紀南アフリカのズールーの夢・幻視・宗教;呪物概念の変容に見る先住民の近代への処し方―オーストラリアにおける呪医の「紐」を事例に ほか)第3部 シンクレティズムと反シンクレティズム(コンタクト・ゾーンとしての聖遺物信仰―南アジア・ムスリム社会の事例から;コンタクト・ゾーンとしてのオリシャ崇拝運動―アフリカ系アメリカ人の社会運動とキューバのアフリカ系宗教との境界をめぐって ほか)第4部 近代化/グローバル化(固有名のもとに―多重化する近代仏教;ヴェーダの復興―南インド・ケーララ州における古代と現代の接触)
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